愛宕花園神社。
草野駅の南西600mほどの場所に鎮座。
愛宕神社に花園神社が合祀されて、愛宕花園神社。
境内
一の鳥居
社号標
二の鳥居
二の鳥居の先で道が分岐します
左の鳥居がある方が神社。右は花園山神照寺の参道。
階段途中から見下ろした風景
階段自体はそう長くはないですがけっこうな傾斜があります。
随神門かと思いきや神楽殿だそうです
狛犬
妙にばっちり目線をもらってしまった感が…
参道
社殿
拝殿
本殿
変則三間社流造だそうですが、どのあたりをもって変則なのかが素人目にはわからず…
境内社
白山神社
六十枚(当社南西にある字名)の富岡家の祀る社で、江戸時代の古文書に記されているそうです。
八坂神社
当社の宮下の人々が、お日待をして月を拝んだ社だそうです。
由緒
愛宕神社は康平年間の創立で文禄元年常州車城城主好間隆家公が当所にご所替の折御朱印五石を添え花園神社を合祀した。
馬場先の木造大鳥居は宝暦四年に造られ平城主井上河内守のご寄進など代々領主の崇敬が厚かった。
現神殿は大正十五年造営で昭和十二年県社昇格「いわき七県社」に列した。
境内には天和三年平城主三代内藤義概公が祭に招かれて詠んだ句碑がありその「花園祭」は現在「子育詣」として賑いを見せている。
愛宕神社は康平年間の創建(康平は1058~1064の期間ですが、神社公式でも神社庁でも1058としか記載していないので、実際康平元年の創建なのかもしれません)。
その後文禄元年(1592)に花園神社を合祀。
明治6年(9年?)郷社列格。
明治になってからは花園神社を相殿とし、愛宕神社と称していましたが、昭和8年に愛宕花園神社へ改称。
昭和12年県社に列格。
上記由緒書にある「いわき七県社」とは子鍬倉神社・大國魂神社・温泉神社・住吉神社・飯野八幡宮・御宝殿熊野神社・そして当社愛宕花園神社の7社のことを指します。
神社公式WebサイトのURL中に「kusanogongen」とありますが、草野権現と呼ばれたこともあったのでしょうか。
御朱印
御朱印はあります。
階段上の参道脇に社務所があり(駐車場奥にある社務所とはまた別に社務所があるのです)、そこで拝受可。もしご不在の場合は下の社務所を訪ねてみるといいかもしれません。
アクセス
国道6号からちょっと北に入ったところにあります。いわき駅方面から行くなら、平塩交差点(位置)で左手の脇道に入り、そのまま道なりにずっと進むのがわかりやすいかも。
平塩交差点から2kmほど走ったところ(位置)に社務所入り口。
入ってすぐのところに数台駐車できます。手前に愛宕花園神社社務所の案内板が出てるのでわかりやすいです。
神社概要
社名 | 愛宕花園神社(あたごはなぞのじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | 愛宕神社 |
住所 | 福島県いわき市平下神谷字宿69 |
祭神 | 珂遇突智命 瓊々杵命 木花開邪姫命 |
社格等 | 旧県社 |
札所等 | – |
御朱印 | あり |
御朱印帳 | – |
駐車場 | あり |
公式Webサイト | http://www.atagohanazono-kusanogongen.or.jp/ |
備考 | いわき七県社の一社 |
参考文献
- 「下神谷村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「愛宕花園神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 中巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 444コマ)