永倉神社。
西郷村長坂、山裾の住宅地の奥に鎮座。
式内社 永倉神社に比定される神社。
境内
社頭
鳥居
狛犬その1
狛犬その2
社号標
狛犬その3
長いとは言えない参道に、3対も狛犬が。
手水鉢
二の鳥居
社殿
拝殿
本殿
境内社
参道脇に稲荷社
お狐さん
稲荷社脇の祠
石祠
道祖神碑
小さな鳥居
由緒
名称 永倉神社
永倉神社は、文徳帝の斉衡二年(八五五)官社に列し延喜式神名帳(九二七)に載る白河郡七社の一つである。
今より一一二〇年前といえば世は平安初期で、唐文化が着々国風に定着しようとしていたとはいえ、地方への浸透は遅れがちであった。
そのころ、都を遠く離れた当長坂にこのような社格の神社が祀られているという歴史の古さと共に誇らしさを感ずるものである。
長坂はもと永倉であり永倉は、長畔の転化ともいわれるから農耕集落の発達が早かったのであろう。
明治二年(一八六九)山火事の類焼にあい、社殿及び宝物什器等消失し、往時の風格は失われたが、その由緒により当時の歴史を偲ぶことができる。
本村最古の神社である。
創建時期は不詳。
文徳実録 斉衡2年(855)2月癸丑(3日)条に「以陸奥国永倉神列於官社」とみえる永倉神、延喜式神名帳にみえる「陸奥国白河郡 永倉神社」の論社となっています。
以降は記録に残っていないようで、由緒不詳。
明治2年山火事により社殿・宝物・什器が焼失。
この際に社伝も焼失したのかもしれません。
かつては神明宮と称していましたが、明治5年に現社名に復し現在に至ります。
また、相殿に熊野三社および八雲神社を祀っています。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
白河駅、新白河駅どちらからも車で15分ほど。
どちらの駅からでも、一旦国道4号と県道37号交点の米村道北交差点(位置)まで行きます。
そこから37号を1.5kmほど北上すると、青看に「長坂→」とあるので、右折します(位置)。
900mほどで社頭。
駐車場はありません。邪魔にならない場所に停め参拝するしかないと思います。住宅地の奥にあり、道も広くはないところなので、ご注意ください。
神社概要
社名 | 永倉神社(ながくらじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | 神明宮 |
住所 | 福島県西白河郡西郷村大字長坂字長坂36 |
祭神 | 伊弉諾命 |
社格等 | 式内社 陸奥国白河郡 永倉神社 日本文徳天皇実録 斉衡二年二月癸丑(三) 永倉神 官社 旧村社 |
札所等 | – |
御朱印 | 不明 |
御朱印帳 | – |
駐車場 | なし |
公式Webサイト | – |
備考 | – |
参考文献
- 「長坂村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「永倉神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第十四巻 東山道3』皇學館大学出版部, 1987