久那止荒魂神社。
真庭市蒜山下和、植杉川沿いの斜面岩盤下に鎮座。
式内社 久刀神社の論社とされる中和神社の旧跡に祀られる神社。
境内
県道65号から川沿いに下る道があります
植杉川
対岸に石段が見えます
橋やちょうどいい飛び石はなく、水の中を渡渉する必要があります
浅いところですが、踝くらいまでは浸かります。仕方ないのでビニール袋を履いて渡りました。
増水時は渡れない可能性があります。
しばらく石段を登ります
苔で滑りやすそうなところもありましたが、概ね歩きやすいです。
登り切ると灯籠が建つ平坦な場所へ
奥に見える大きな岩盤の下に祠があります
社殿
社殿
扁額「車戸大明神」
社殿に覆いかぶさるような岩盤
牛馬の守護神として崇敬されていたためか、牛?の像が奉納されています
由緒
中和神社の項を参照ください。
当地は中和神社の旧鎮座地とされる場所。遷座の時期は不明。
久刀神社、久那止神社、車戸大明神と称していたようです。
参拝には地元の承認が必要だという情報を見かけ、参拝前に宮司さんに電話で確認してみたのですが、特に差し支えはないとのことでしたのでお参りしました。
御朱印
ないと思います。
アクセス
中和神社から、県道65号を2km強南下します。
すると植杉川側の路肩が広くなっている場所があります(位置)。
ここに駐車可能。冒頭の川へ降りる道もここにあります。Google mapだとよくわからないと思いますが、行って見ればわかります(参拝した人のレポートがネットに皆無だったので、私は見つけるのに手間取りましたが…)。
あとは渡渉して登るだけ。大雨の後は危ないかもしれません。この辺りは豪雪地帯に指定されているところなので、冬も危ないかもしれません。
また先述の通り「地元の承認が必要」なる情報があるので、一応宮司さんに事前確認を入れた方がいいのかも(現在もこれがあるとして、その理由は宗教上のものなのか安全面でのものなのか…電話で聞いた限り特に必要なさそうな感じでしたけれど)。
神社概要
社名 | 久那止荒魂神社(くなどあらみたまじんじゃ?) |
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通称 | – |
旧称 | 車戸大明神 久那止神社 |
住所 | 岡山県真庭市蒜山下和 |
祭神 | 久那止神(?) |
社格等 | 式内社 美作国大庭郡 久刀神社 日本三代実録 貞観六年八月十五日己巳 久止神 従五位上 美作国八宮 |
札所等 | – |
御朱印 | 不明 |
御朱印帳 | – |
駐車場 | あり(?) |
公式Webサイト | – |
備考 | 現社地は真庭市蒜山下和の中和神社 |
参考文献
- 「中和神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第二十二巻 山陽道』皇學館大学出版部, 1980