坂戸神社。
袖ケ浦市坂戸市場に鎮座。
社叢は県指定天然記念物で、境内に古墳のある神社。
境内
一の鳥居
鳥居扁額
二の鳥居
坂戸神社の森碑
この森は開発の進んだ京葉地帯では、最も規模が大きい広葉樹林で、この潜在植生を示す学術上貴重な極相林として指定されました。
社殿周辺には、スダジイをはじめモミ、ツガなどの大木が生い茂っています。北斜面に見られるマテバシイ林とタブ林は、この地域には数少ないものです。なお、森の南側には、二段の砂丘が残されており、その上には、美しいクロマツ林を見ることができます。
この森の大半を占めるスダジイ林には、スダジイの他にアカガシ、ヤブニッケイ、シラカシなどの高木がはえています。林床では、ベニシダ、アスカイノデなどのシダ類の他にマンリョウ、ヤブコウジ、テイカカズラなどスダジイと結びつきの深い草木を観察することができます。
参道
手水鉢
狛犬
なお神社裏手の県道143号沿いからも境内へ登る道がありますが、台風の被害で封鎖されていました。
社殿
拝殿
扁額
本殿
本殿扁額
拝殿本殿間と本殿周囲は瑞垣があるのですが、台風の影響で倒れたのか片側は取り外されていました
後ろに見えるのは工事車両です。
境内社等
社殿横の建物
中に収納ボックスが大量に入っているところを見るに庫なのか、あるいは一時的に境内社に荷物を納めているのか
古墳
参道左手に古墳があります。前方後円墳のようです。未発掘。
案内板などはないので知らないとそれと気づけません
社殿寄りの方(後円部?)には石祠が祀られています
祠のそばにある石
石碑かなにか?
由緒
『千葉県神社名鑑』によると創建は白鳳2年(662or673)。
『千葉県君津郡誌』『神社大観』などの資料によると、天富命の房総開拓によって一族が繁栄し、のちに祖神を祀ったのが始まりといいます。
あるいは日本武尊東征の時戦勝を祈って奉幣したことによるとか、十一面観音を本地仏として養老二年(718)、信濃の戸隠神社にならって天児屋根命、天太玉命を合祀したといった伝えもあるようです。
元は逆手神社、あるいは磐戸神社と称し、のちに坂戸神社に改称したという説があります(諸説あるらしい)。
『袖ケ浦町史』によれば明治4年、『明治神社誌料』『千葉県神社名鑑』によれば明治6年に郷社列格。
御朱印
御朱印の有無は不明。
本務社は八剱八幡神社です。
アクセス
千葉・市原方面からの場合、国道16号を袖ヶ浦駅の東、内房線に架かる高架のところで降り(位置)、県道87号を南西へ。
1.6kmほど先、袖ケ浦市役所入口交差点(位置)を左折。350m先の市民会館入口交差点(位置)を右折。
市民会館の手前(位置)に出たら右手(西)に。
200mほど行ったところの十字路を右手に(位置、一の鳥居が見えます)。
直進すると二の鳥居手前に社務所があり、手前に数台停められるスペースあり。
アクアラインや圏央道からなら、袖ヶ浦ICで降りて国道16号を北に向かい、800mほど先の交差点(位置)で左折。500mほど先で分岐(位置)があるので左へ。すると市民会館の手前(位置)に出ます。後は千葉市原方面からと同じ。
神社概要
社名 | 坂戸神社(さかどじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | 逆手神社 磐戸神社 |
住所 | 千葉県袖ケ浦市坂戸市場1441 |
祭神 | 手力男命 |
合祀(?) | 天児屋根命 天太玉命 |
社格等 | 旧郷社 |
札所等 | – |
御朱印 | 不明 |
御朱印帳 | – |
駐車場 | あり |
公式Webサイト | – |
備考 | – |
参考文献
- 「坂戸市場村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「坂戸神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 千葉県神社名鑑刊行委員会編『千葉県神社名鑑』千葉県神社庁, 1987
- 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 上巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 562-563コマ)