鵜羽神社(睦沢町岩井)

鵜羽神社。

睦沢町岩井に鎮座。

上総十二社の一つとされる神社。

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境内

参道

田んぼの間を参道が通り、奥に鳥居と鎮守の森が見える心惹かれる構図

 

一の鳥居

 

二の鳥居

 

手水舎

後ろに見える青い網の掛けられた所は井戸で、海岸まで通じているという伝承があるそうです。

 

石段

社殿

拝殿

 

本殿

境内社等

境内社

 

浅間神社

碑の上部が欠けてしまったようです。

 

睦沢町指定無形民俗文化財鵜羽神社「十日祭」及び供器

鵜羽神社は、鵜茅葺不合命など三神をまつる。鵜茅葺不合命が一宮町の玉前神社の祭神の玉依姫命と結ばれるために2基の神輿が渡御し、祭礼が10日に行われるので「十日祭(とうかまち)」という。「十日祭」で神輿は一宮町の八雲神社まで渡御し、このとき供器に牛の舌にかたどられた餅などが供えられる。これに先立つ9月8日には御漱祭(おみすり)が行なわれ、乳の代わりに鵜茅葺不合命を育てたと伝えられる甘酒が参拝者にふるまわれる。

由緒

創建は大同元年(806)と伝わります。

豊田庄の海辺で一顆の玉を得て漁屋に納めて尊崇する者がおり、住民がこれを玉依姫の神霊として右大臣百川に上申(藤原百川とすると、この時には既に亡くなっているので辻褄が合いませんが伝承なので…)。

この頃、平城天皇の御夢に釣ヶ崎天孫降臨の故地に神霊を鎮め奉るようにとの御神託があり、天皇は上総介に命じ八神六社を祀らせます。このうち当地岩井に祀られたのが当社。

 

その後の由緒は不詳。

 

地名・岩井(の漢字)については、日本武尊が東征の折、祝郷の湧水で渇きをしのいだことから「祝→岩井」に改められたという伝承があります(漢字の伝来時期を考えるとおかしいですが、伝承に基づいて後年改めたということでしょうか)。

 

現祭神は彦穂穂出見命、豊玉姫命、鵜茅葺不合命の三柱ですが、『日本歴史地名大系』は「貞治元年(一三六二)河野通常が祝郷改め岩井郷を領し、社殿の修復に当たり、彦火火出見命・豊玉姫命の二柱であったところ、伊予越智郡に鎮座していた大山積命を祭神に加えたという」と述べています。

御朱印

御朱印の有無は不明。

アクセス

一宮川の右岸(位置)で国道128号から西に入り、次の角を左へ(位置、大多喜町・睦沢町←の青看あり)。そのまま県道148号を3kmほど走り、上市場交差点(位置)で左手の県道85号へ。そのまま2kmほど行くと、左手の田んぼの向こうに小さく鳥居が見えます(位置)。

水田の間を通る道を入っていけば神社前へ。

駐車場はありませんが、社頭に車を置ける程度のスペースはあります。

神社概要

社名鵜羽神社(うばじんじゃ)
通称
旧称鵜羽山大明神
住所千葉県長生郡睦沢町岩井831
祭神

彦穂穂出見命

豊玉姫命

鵜茅葺不合命

社格等旧村社
札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場なし
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「岩井村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「鵜羽神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 千葉県神社名鑑刊行委員会編『千葉県神社名鑑』千葉県神社庁, 1987