麻佐岐神社(総社市秦)

麻佐岐神社。

総社市秦、正木山山頂付近に鎮座。

式内社 麻佐岐神社に比定される神社。

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参道

神社のある山頂まで登山の必要があります(標高約380m)。

サントピア岡山総社の裏手から登るのが一般的なようです。

 

駐車場からちょっと登ると分岐

左の麻佐岐神社方面へ。

なお右の展望台方面へ行くと城山を経由して石畳神社に出るようです。

 

しばらく進むと舗装路に出ます

福谷の方からここまで車で登ることもできそうです(一般車通行可能かどうかはわかりませんが)。

 

舗装路を少し進むと右手に登山口

なお私は見落としたのですが、この辺りに「中津宮(大祓谷)」の碑が建っているようです。

おそらく境内由緒書(後掲)にある大祓谷の祓所を指すと思われます。

 

登山口より先は山道らしい道になります

 

しばらく行くと石畳が見えてきます

 

最後の上り

 

鳥居

 

反射板が建っています

 

奥津宮(麻佐岐神社)の碑

 

社号碑

 

備中之国最古之神社の碑

社殿・御神体

拝殿

 

扁額

 

本殿はなく、御神体の巨岩が祀られています

 

御神体の周りには小さな石も祀られています

 

古代神社(磐座)の碑

 

全国随一最高之磐境の碑

境内・山頂

手水鉢らしき石

 

本州十八社之一也の碑

 

社殿周囲には列石があり、累石古墳というようです(古墳なの?)

 

山頂は社殿後方を少し上ったところにあります

 

途中にある小祠(?)

 

山頂

 

三角点

 

他にも岩が多数ありました

境内社・古墳等

サントピア岡山総社から登り始めてすぐ辺りにある小祠

 

冒頭の分岐付近に一丁𡉕古墳群があります

 

7号墳

全33基あるそうです。日が落ちそうだったので下り際に7号墳だけ見ました。

由緒

麻佐岐神社の由緒

一、鎮座地 総社市秦四〇三五-一

一、社格 式内社 村社

一、御祭神 磐座 大国主命

一、御神体 磐座

一、創建 西暦三七七年の説もある 吉備国最古

一、祈願 国家安泰・家内安全・五穀豊穣

一、祭日 毎年四月第四日曜日

一、由緒

当社は吉備の国最古の創建であり、鎮座地の全山を正木山と称し、山頂の霊石を霊代(ミタマシロ)としているため、本殿は無く、山腹の大祓谷に祓所がある。

延喜式内社であり、本国一宮格を定められた。また、岡山藩主池田氏においても旱魃の時は祈雨の祈願所と定められ、非常の災害流行病などが起こった時には、藩主が祈願の奉幣を行った。享保十八年丑歳五月岡山藩主池田継政の自筆による五穀成就祈願の守箱が現存する。

祭神は備中誌には天照大神、吉備郡神社誌には大国魂神とあり、明治四十年に村社に列格する。「備前国式内書上考録」の内の「備中国式内十八社之内四座岡山藩支配書分書上」に「山上に霊石二顆大小二つの粗なる石の玉垣もてかこひ前に一間四面の拝殿立てあり当山は郡中の高山にて四方の眺望甚よし一山樹木なく絶頂に松木四五十本あるのみなり。如此高山にてうつくしき山なれば社はなくてただの正木山を神体として斎き祭れるものならんか」と記されている。

その姿は今は緑深くはなっているが、南方の眺めは素晴らしく、遠く瀬戸内海が展望される。

麻佐岐神社のご祭神は古来この磐座(巨岩)と云われ、磐座信仰の姿が今に残る。

社地は極めて狭く、それらしい社殿の所在した跡は見当たらない。現在簡素な板囲いの幣・拝殿兼ねた一棟が平成二十五年四月氏子崇敬者の寄進により再建された。

「磐座」とは岩石などに神を招いて祭祀を行う神聖な磐境、岩肌のある場所や見晴らしの良い高山や容易に近づけない山頂などである。

当社は清浄な磐座を聖地として注連縄を掛けて、古来から守っている。

創建時期は不詳。一説には西暦377年という説もあるといいます(大正元年の木札の記載内容によるという)。

 

延喜式神名帳にみえる「備中国下道郡 麻佐岐神社」は当社に比定されています。

由緒書には「本国一宮格を定められた」とあり、古来は備中国一宮であったという説もあるのかと思われます。

しかし由緒は不詳。

古来から磐座を祀っていたともいいますが、何らかの裏付けがあるのかは不明。ただ山麓に多数の古墳・遺跡があることから古来から開けた土地だったとは思われ、そこの人々に信仰されていたという可能性は考えられます。

『式内社調査報告』は、秦下村の山伏寺・古川坊の修験者が中世~江戸初期にかけて当社を管理していたと考えられる、とします。

 

岡山藩主により祈雨の祈願所に定められていたと由緒書にありますが、『式内社調査報告』や『日本歴史地名大系』は末社龍王社との関係を示唆しています(現在それらしき末社はないのですが)。

 

明治40年村社列格。

 

祭神は大国魂神。

境内由緒書は磐座と大国主命、『備中誌』は天照大神、『備前国式内書上考録』の内の『備中国式内十八社之内四座岡山藩支配書分書上』は正鹿山津見命とします。

 

麻佐岐神社磐座配石図

御朱印

御朱印の有無は不明。

アクセス

総社市秦にある保養施設、サントピア岡山総社から登るのが一般的なようです。

サントピア岡山総社の駐車場(位置)が利用できます。民間施設ですが、秦地区には「秦の郷」として史跡を巡る散策路が整備されており、市の公式観光サイトで公開されているマップにもサントピアの駐車場が表示されています。

 

 

駐車場付近に秦の郷の案内板が建っていますのでそれに従って山の方へ。以降の分岐にも案内がありますので、迷うことはありません。

この辺りはトレイルランも行われているらしく、道もはっきりしています。登山口(舗装路と交差した先)からはいかにもな山道になり、傾斜もきつくなります。

健脚の人なら40分くらいで登れると思います。

 

車道はいくつかあるのですが、下記のような感じなので素直にサントピアから歩くのがいいと思います。

  1. 福谷から登山口まで舗装路があります(入口)。ただし一般車は入れない作業道かもしれません。
  2. 大野から道があります(入口)。YouTubeに車載動画がありましたが、籔化している上に途中倒木で通れなくなっていました(2009年のなので現状不明)。途中で3の道と合流するので、刈り払われたとしても一般車は通れなさそう。
  3. 久代から道があります(入口)。入口までは行って確認したところ、未舗装ですが幅は広く普通車でも余裕そうな道。ただ工事関係者以外立入禁止の看板があったのでやめました。どうも作業道らしく一般車は不可っぽいです(入口付近に停めて徒歩はOK。現在は案内板も建っている模様)。

神社概要

社名麻佐岐神社(まさきじんじゃ)
通称
旧称
住所岡山県総社市秦4035
祭神大国魂神現祭神

磐座

大国主命

境内由緒書

天照大神

『備中誌』

正鹿山津見命

『備前国式内書上考録』の内の『備中国式内十八社之内四座岡山藩支配書分書上』
社格等

式内社 備中国下道郡 麻佐岐神社

備中国一宮

旧村社

札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場サントピア岡山総社の駐車場を利用
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「麻佐岐神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「麻佐岐神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 岡山県神社庁編『岡山県神社誌』岡山県神社庁, 1981
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第二十二巻 山陽道』皇學館大学出版部, 1980
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