国瑞彦神社。
徳島市伊賀町、八幡神社のすぐ北に鎮座。社地は繋がっていますが、別個の神社。
「くにたまひこじんじゃ」と読みます。
境内
社頭の門柱
参道
かつては参道脇に徳島県神社庁庁舎があったようですが、今は新浜本町(新浜本町2-3-61)に移転しています。
鳥居はなく注連柱のみ
手水舎
社殿
拝殿
扁額
本殿
由緒
一.鎮座地 徳島市伊賀町一丁目六番地の二
一.御祭神 蜂須賀家政公ほか歴代藩主命
一.例祭 十月二十四日
一.由緒 天正十五年(一五八七年)藩祖家政公は徳島に築城し子孫世々其の封を襲うて明治に至った。
当神社は、文化三年(一八〇六年)十一代藩主治昭公が家政公を偲び国瑞彦の神号を受けて奉祀した。
明治四年最後の藩主茂韶公が東京移転に際し正勝公以下歴代藩主と文武有功の士九十二人の霊を合祀 明治七年郷社 同十二年県社に列した。
現社殿は、昭和六十三年(一九八八年)三月に新築された。
文化3年(1806)11月に伊賀町の八幡神社の北隣に蜂須賀家政公を祀ったのがはじまり。
国瑞彦とは家政公の神号。
蜂須賀家は、明治維新までは祭祀料として銀三貫十匁を、維新後は祭典諸費として金三百円を奉納、社殿の修理費等も支弁していたといいます。
明治4年、歴代藩主と文武有功の士92人を合祀。
明治7年郷社、同12年県社列格。
かつては延喜式神名帳にみえる「阿波国名方郡 天石門別豊玉比売神社」の論社とされる龍王宮が合祀されていました。
現在は既に遷座、大滝山春日神社境内に祀られています。
御朱印
御朱印はあります。
南の八幡神社の社務所で拝受可。
アクセス
アクセスについては 八幡神社〔富田浦八幡宮〕の記事をご参照ください。
駐車場はなし。
門柱前にスペースはあり、停めてあった車もありましたが参拝者用駐車場であるかは不明。
八幡神社の境内に停めさせていただく方が無難かと。
神社概要
社名 | 国瑞彦神社(くにたまひこじんじゃ) |
---|---|
通称 | くにまさん |
旧称 | – |
住所 | 徳島県徳島市伊賀町1-6 |
祭神 | 蜂須賀家政公 歴代藩主命 |
社格等 | 旧県社 |
札所等 | – |
御朱印 | あり(すぐ南の八幡神社で拝受可) |
御朱印帳 | – |
駐車場 | なし |
公式Webサイト | – |
備考 | かつて式内社 天石門別豊玉比売神社の論社 龍王宮を合祀していた |
参考文献
- 「国瑞彦神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「國瑞彦神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 徳島県神社庁教化委員会編『改訂 徳島県神社誌』徳島県神社庁, 2019
- 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 下巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 234コマ)