伊射奈美神社原社跡(美馬市美馬町中鳥)

伊射奈美神社原社跡。

美馬市美馬町中鳥に鎮座する伊射奈美神社の旧地。

吉野川の川中島、中鳥島に建つ石碑。

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中鳥島

中鳥島については伊射奈美神社の記事に案内板を載せているので詳しくはそちらをどうぞ。

 

 

※下記大雑把に神社跡地へのルートを記載していますが、道と言える道はありません。傾斜で滑ったり、猪などの野生動物に遭遇する危険もなくはないので、行かれる方は自己責任で。

元は島ではなかったのが1726年(享保11年)の大洪水で陸地と切り離され川中島に。長らく有人島でしたが吉野川の築堤工事のため住民が移住し昭和の末に無人島になりました。

川中島ではありますが、吉野川の水量が多くなければ北側から徒渉なしで行くことができます。

 

正面に見えるのが中鳥島

伊射奈美神社南の土手を登って降ると河原に至ります。土手と河原の間に林がありますが、神社の真南に林の間を突っ切る道があります(この辺)。

島の外縁部には簡単に行けますが、そこからが問題。写真でわかる通り木に覆われてしまっており、道はありません(少なくとも私の訪問時にはなかった)。

可能ならば上記ルートで島に渡ってそのまま直登するのが最短ルートですが、藪と傾斜に阻まれ困難です。そのため少しでも藪の薄いところを探索。

 

島の東側の方が傾斜が緩そうだったので水辺を移動

岩がごろごろしており、木が水辺まで迫っているところもあり歩きづらいです。東側から島に渡ることもできるようなので、そちらの方が楽かも。

 

しばらく行くと藪の切れ目がありました(わかりづらいですが写真中央部、この辺

ここを入りアプローチできるルートを模索。

 

残念ながら道やその痕跡は見つけられず

神社跡地の大凡の目星を付けて(この時点では正確な位置は不明、おそらく島の一番高いところ付近にあると推測)藪漕ぎすることにしました。

 

しばし進むと石垣

中鳥城の石垣?道は間違っていなさそうな感じがしたので、そのまま斜面を登りました。

 

登り切って平坦なところに着いたものの、竹藪で見通しがきかず

しばし藪の中を探すと、開けた場所があり、石碑を発見。

原社跡石碑

石碑

「伊射奈美神社原社跡」

 

裏面

伊射奈美神社原社跡 記

ここ中鳥島に伊射奈美神社があり、治水のため神社を移転しました。

この地に伊射奈美神社があったことを証するためにこの碑を建てました。

 

周囲は竹藪ですが、神社跡周辺はきれいに開けています

中鳥学校跡・中鳥城跡・中鳥渡し跡

神社跡碑の向かいに石碑

中鳥学校跡・中鳥城跡・中鳥渡し跡と三面に彫られています。

 

石碑

かつての中鳥島の人々の営みを後世に伝えるためここに石碑を設ける

由緒

伊射奈美神社の記事をご参照ください。

平成4年の移転まで伊射奈美神社は当地に鎮座していました。

御朱印

御朱印はあるようです。

島の東、吉野川右岸に元宮遥拝所があり、そのそばにある倭麺工房(位置)というお店でいただけるそう(常にかどうかは不明)。

跡地なのに御朱印があるというのもよくわからない話ですが…

アクセス

伊射奈美神社の記事をご参照ください。

伊射奈美神社から中鳥島、神社跡へのアクセスは上記で述べている通りです。

駐車場は伊射奈美神社のをお借りするのがよいと思います。

神社概要

社名伊射奈美神社原社跡(いざなみじんじゃ)
通称
旧称
住所

徳島県美馬市美馬町中鳥338

祭神

伊弉冉神

速玉男神

事解男神

合祀

天照大神

素戔嗚尊

大山祇神

猿田彦大神

社格等

式内社 阿波国美馬郡 伊射奈美神社(旧地)

日本三代実録 貞観十一年三月十二日庚午 伊佐奈美神 従五位下

旧村社

札所等
御朱印あり(右岸の倭麺工房にて拝受可)
御朱印帳
駐車場あり(伊射奈美神社の駐車場を利用)
公式Webサイト
備考現社地は北西400m程にある伊射奈美神社

※おおよその位置(Googlemap登録の位置は若干ズレあり)

参考文献

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