阿波神社。
宇志比古神社の南西すぐそば、県道12号沿いに鎮座。
阿波に配流され崩御した、土御門天皇を祀る神社。
境内
県道沿いの鳥居
社号標
参道の鳥居(参道脇だったかも。位置が曖昧)
手水舎
神門
入って右手に社務所があります。
社殿
拝殿
本殿
土御門天皇火葬塚
土御門天皇火葬塚
鳥居(社頭の方)の左手にあります。
一見古墳のようにも見えますが、特にそういうわけではないようです(土御門天皇の御陵は京都府長岡京市にある金原陵)。
また、境内には陪塚が二基あるそうです(参拝時は知らなかったため未確認)。
なお、土御門天皇に関係する地として当社から南西の方(15km以上離れていますが)、阿波市土成町に土御門上皇行宮跡があります。
由緒
承久3年(1221)の承久の乱後、後鳥羽上皇が隠岐へ、順徳天皇が佐渡へ流された際、土御門上皇は自ら希望し土佐へ流されました。
その後貞応2年(1223)阿波へ遷され、寛喜3年(1231年)当地で崩御。
元々、土御門天皇火葬塚の北に土御門天皇社が祀られており、明治8年に丸山神社に改称。
昭和15年に紀元二千六百年記念行事として阿波神社に改称、現在の社殿を造営したそうです(昭和18年竣工)。
当初村社に列格し、昭和の造営後(18年?)に県社に昇格。
その後官幣大社への昇格が申請され内定までされるものの、終戦により社格制度が廃止されたため昇格はなされませんでした。
御朱印
御朱印はあります。
社務所で拝受可。
アクセス
県道12号沿い、阿波大谷駅の西400m強の場所に境内入口(位置)。
道路沿いに鳥居があり、入って少し先を右折すると駐車場。
神社概要
社名 | 阿波神社(あわじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | 丸山神社 土御門天皇社 |
住所 | 徳島県鳴門市大麻町池谷大石85-1 |
祭神 | 土御門天皇 |
社格等 | 旧県社 |
札所等 | – |
御朱印 | あり |
御朱印帳 | – |
駐車場 | あり |
公式Webサイト | – |
備考 | 鳥居横に土御門天皇火葬塚 |
参考文献
- 「阿波神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「阿波神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 徳島県神社庁教化委員会編『改訂 徳島県神社誌』徳島県神社庁, 2019
コメント
ここは古墳でないと思います。少なくとも地元の人はそう考えています。土御門天皇をここで火葬にして、埋葬したのではないでしょうか。肥後和男編、歴代天皇図巻、秋田書店、昭和50年には、お示しの陵は京都に移したとあります。堀の東端に鳥居状の門があり、そこに宮内庁の管理下にあることが掲示してあるはずです。
>ouraさん
コメントありがとうございます。
ここは古墳ではないのですね。