朝峯神社(高知市介良乙)

朝峯神社。

高知市介良に鎮座。

式内社 朝峯神社に比定される神社。

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境内

一の鳥居

 

鳥居手前の狛犬

 

扁額

 

手水舎

 

社号標

 

石段

 

二の鳥居

拝殿

拝殿

手前に木があったり、左右に建物(社務所と旧拝殿)が隣接しているので写真に収めづらいです。

 

扁額

 

拝殿内の扁額

 

拝殿右手の旧拝殿

 

旧拝殿扁額

本殿

拝殿後方に石段があり、その上に本殿があります。本殿まで登るには許可が必要との情報を確認していましたので、拝殿脇の社務所を見てみるも無人。

そばに宮司さん宅とおぼしきお宅があったので訪ねてみるとご家族の方がおられたので、許可を得て本殿へ。なお、拝殿後方から先、石段や本殿周辺は女人禁制となっています。

 

拝殿後ろに回ると、雰囲気が拝殿手前の境内とはがらっと変わります

いかにも神域といった感じ。石段は苔むしてて、滑りやすい所があるので注意です。

 

本殿

 

甕の岩屋

本殿の後方にある女陰の形をした岩で、大きさ約6m。絶えず清水を湧出しているのだそうです。

かつては瓶があり、中の水は雨が降っても降らなくても量が一定していたとか、旱魃の時に瓶をゆすると即時に雨が降ったとか言い伝えがあります。瓶は明治十年に何者かに砕かれてしまい、破片は内殿に収められているのだそう。この瓶が甕の岩屋の名の由来でしょうか。

 

石段脇の祠

境内社等

境内社

式内社調査報告によれば境内社は雷電神社・子守神社等6社を祀る、とのことですがこちらに全て合祀されているのかは不明。

 

拝殿手前のおみくじ掛けの裏に陽石

 

その横に注連縄の巻かれた石

由緒

延喜式内朝峯神社由緒概略

当社は秀麗なる介良富士の麓に鎮座し主神佐久耶姫は絶世の美女神不二の山にちなんでいる。霊峰富士山(静岡県)の本宮、浅間神社より年代はわからねど、勧請された神社で御祭神も同一なり、全国に約数千百社ある。三代実録や延喜式名帳に所載の神社で土佐の国、延喜式内二十一社の一つなり。近古、長曽我部氏も尊信厚く神領田五十余ケ所を寄進される。また藩主山内家祈願所八社の一つにして貞観八年六月に、神位従五位より従五位上と歴史に歴然たり。

万葉集古義の鹿持雅澄も歌を奉納す。

「まいのぼるこの朝峯の皇神に手向ける麻と散る桜かも」

また南路志を書いた、武藤平道も歌を奉納す。

「のどかなる御世のしるしと、廣前にはなのしふゆふ掛けてくるかも」

安産、酒造、農耕、養蚕、山火鎮護等、天孫爾爾伎之命と結婚し一夜を供にした木之花咲耶姫は妊娠し臨月を迎えたことを爾爾伎之命に告げると、「一夜で身重になるとは考えられない、きっと国津神の子であろう」と言われ戸窓のない無戸室殿を建て産屋を造り壁土で隙間を塗り潰して、出産の時に産屋に火をつけて燃え盛る火のさ中で三子を無事産んだ。火照命(海幸彦)火須勢理命、火遠理命(山幸彦)なり。

そのことを父親大山祇神が聞き喜び天甜酒を造りお祝いする。佐久耶姫も酒造りが好きで、父が酒解神である故、佐久耶姫は酒解子神といふ。

現在の例祭日

夏祭 七月十日

秋祭 十月第三日曜日

創建時期は不詳。

駿河国の浅間神社より勧請されたとされ、祭神も同一。社名の朝峯は、「あさま」からの転訛という説があります。

 

日本三代実録 貞観8年(866)6月20日癸巳条に「授土左国従五位下朝岑神従五位上」とみえる朝岑神、ならびに延喜式神名帳にみえる「土佐国長岡郡 朝峯神社」に比定されています。

 

土豪横山氏の崇敬を受け、大永~文禄の造営の棟札が4枚残っています。

またその後も造営の棟札は多数残り、藩主の崇敬も厚かったとみられます。

 

明治5年郷社列格。

 

神社後方の介良山(鉢伏山の北の峰)は介良富士、小富士とも呼ばれ、当社の神体山とされています。登ることもできます。神社の反対側は山が切り開かれて住宅地になっており、介良富士の山頂も公園になってしまっていますが。

当社境内から介良山山頂に登っていくと、途中に「産宝様」という大きな岩組に囲われた祠があります。

現地の由緒札(ネットで確認できる)には、「奥の宮」と書かれているのですが、朝峯神社の奥宮なのでしょうか。

 

当社のおみこしでの掛け声は、「わっしょい」ではなく「オンビゾーホイホイ(オンビキゾウホイホイ)」というそうです。

理由は諸説あり、

  1. もと、当社は南国市の瓶岩にあったが酒を供えると大きなオンビキ(がま)が飲んでしまうので、介良に移った。オンビキがくるぞ早く行け、行けという意味。
  2. 祭りの列を敵と見間違って矢を射掛けられたことがあったので、オミキゾーと大声で知らせた(老圃奇談)。
  3. 御神幸(おみゆき)。
  4. お身内ぞー。
  5. 御曳像。

五説のうち、2が通説とのこと。

御朱印

御朱印はあります。

社務所もしくはそばの宮司宅で拝受可。参拝時は宮司さんは外出中のため、いただけませんでした。

余談

あんまり関係ないですが、有名な介良事件(中学生の少年たちが小型UFOを捕獲した事件、今も真相は不明)の現場がこの付近だったりします。神社より、少し西のあたりがUFOの現れた場所らしいです。

アクセス

道の奥まったところにあります。

 

行き方の説明がややこしいのですが、わかりやすいルートとしては、国道32号を介良(中野)交差点で南へ曲がり直進、突き当りの県道243号線を西に進み、途中で介良川沿いの道に入ります。

 

川沿いを東南に進むと朝峯橋が見えてきます

 

橋の東側に門柱があります

ここを直進。進むと鳥居が見えてくるので、鳥居手前の看板に従い右奥へ。

 

この坂を上った所が駐車場

神社概要

社名朝峯神社(あさみねじんじゃ)
通称
旧称
住所高知県高知市介良乙1927
祭神木之花咲耶姫命
(相殿)

爾爾伎之命

大山祇命

社格等

式内社 土佐国長岡郡 朝峯神社

日本三代実録 貞観八年六月廿日癸巳 朝岑神 従五位上

旧郷社

札所等
御朱印あり
御朱印帳
駐車場あり
公式Webサイト
備考背後の介良山(介良富士、小富士)が神体山

参考文献

『式内社調査報告 第二十三巻 南海道』 皇学館大学出版部

 

『日本歴史地名大系 40 高知県の地名』 平凡社


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