和我叡登挙神社。
奥州市衣川区にある月山神社の拝殿と本殿との間に鎮座。
式内社 和我叡登挙神社の論社とされる神社。
御神体と祠
この巨岩が御神体とされています
古来、社殿は設けない神社であったようです。
御神体の上の石祠
由緒
和我叡登挙神社 山頂・月山神社本殿前に鎮座
上衣川の磐神社と同様延喜式内社で、奇石を御神体とする
「荒覇吐神」(安倍氏の守護神)を祀る
創建は不詳。
当地の豪族安倍氏の守護神、荒覇吐神を祀ったことにはじまるようです。
安倍頼時の頃にはこの山の北麓一帯に本拠を構えていたそうで、南東麓が前九年の役時点での衣河関だったとされます。
安倍氏の頃は例祭に流鏑馬も行われたそうで、衣川区平から表のあたりに馬場跡も残っているとのこと。
しかし、嘉祥3年(850)に月山神社が勧請されると、そちらが中尊寺奥院として栄えるのに反して、当社は古来社殿を設けない習慣があったためか、忘れられていった…といわれます。
『式内社調査報告』等でも所在不明とされている、延喜式神名帳にみえる「陸奥国膽澤郡 和我叡登挙神社」ですが、岩手県神道青年会サイト内の県内神社検索、衣川の月山神社のページにて当社のことが紹介されています。
近年のブログ等では、当社を和我叡登挙神社として紹介するところも増えてきているように思えます。
延喜式神名帳以降の史料はなく、社名の読みについては「わかえとの」「わがえとこの」「わがえとあけ」「わかえとよ」等いくつか説があります。
御朱印
御朱印はあります。
ただし、私の参拝時にはかなりご高齢の宮司さんがいらっしゃり、その方は和我叡登挙神社の御朱印はできない(書けない)とのことでした。
もう少し年のお若い宮司さんがいらっしゃり、その方には書いて頂けるようです。ただし、墨書きのみ。
アクセス
月山神社の記事をご参照ください。
月山神社の本殿手前に当社は鎮座しています。
神社概要
社名 | 和我叡登挙神社(わかえとのじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | – |
住所 | 岩手県奥州市衣川区松下64 |
祭神 | 荒覇吐神 |
社格等 | 式内社 陸奥国膽澤郡 和我叡登挙神社 |
札所等 | – |
御朱印 | あり |
御朱印帳 | – |
駐車場 | あり(三峯神社駐車場を利用) |
公式Webサイト | – |
備考 | – |
参考文献
N/A