石手堰神社(奥州市水沢区黒石町字小島)

石手堰神社。

奥州市水沢区黒石町に鎮座。蘇民祭で有名な黒石寺の北北西2km強の場所。

式内社 石手堰神社に比定される神社。

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境内

鳥居

鳥居の右に珍しい形の社号標があるのですが、個別に撮るのを忘れていました。

 

御神木

 

二の鳥居

 

社号標

 

石段

 

愛嬌があってかわいい狛犬

社殿

拝殿

 

扁額

 

本殿

境内社等

境内社

おそらく住吉神社。

 

祠と碑

由緒

社伝によれば景行天皇40年(110)の創建。

三代実録 貞観4年(862)6月15日条に「陸奧鎭守府正六位上石手堰神並預官社」とあることから、もとは胆沢城(鎮守府)にあったとする説もあり(『日本歴史地名大系』はこれを当社が鎮守府鎮護の神、すなわち城輪神として崇敬されていたための表現で、当初から現在地に祀られていたとみるべきとします)。

延喜式神名帳にみえる「陸奥国膽澤郡 石手堰神社」は当社に比定されています。

 

社伝では、大物忌神社を奥州一宮と称し、当社を奥州二宮と称したとしています。

ここから二宮明神とも呼称されました。

 

社名については、『神名帳考証』では磐手・岩手との関連性を指摘、『特選神名牒』は北上川の石堰の鎮護のために水神を祀ったことに由来するとします。

祭神の天忍穂耳命については、元は水神を祀っていたところ、物部氏が鎮守府に赴任、その関係が深かった天忍穂耳命を祭神とした、という説もあります。

 

明治6年村社列格。

 

付近にある、蘇民祭で有名な黒石寺(位置)は当社の別当寺であったといわれます。

なお、もとは水沢区佐倉河字上谷地(東北自動車道水沢ICのちょっと南)にあり、後世現社地に遷したともいわれています。

御朱印

御朱印はあります。

道路挟んで向かいの宮司さん宅で拝受可。

パソコン教室をやっておられ、ちょうど授業中だったのでほとんどお話できなかったのが残念でした。

アクセス

水沢駅の南、中田町交差点(位置)から国道343号を南東方向へ向かいます。

道の駅みずさわ川と緑の花街道の前を過ぎ、藤橋を渡った先(位置)で左折します。

1km弱先、カーブのところに鳥居があります。

鳥居手前に駐車場があります(位置)。

神社概要

社名石手堰神社(いわていじんじゃ)
通称
旧称

二宮明神

黒石明神

住所岩手県奥州市水沢区黒石町字小島1
祭神天忍穂耳命
社格等

式内社 陸奥国膽澤郡 石手堰神社

日本三代実録 貞観四年六月十五日壬子 石手堰神 官社

旧村社

奥州二宮

札所等
御朱印あり
御朱印帳
駐車場あり
公式Webサイト
備考旧地は水沢区佐倉河字上谷地との説あり

参考文献

  • 「配志和神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「配志和神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第十四巻 東山道3』皇學館大学出版部, 1987