天満神社。
通称滝宮天満宮。
琴電の滝宮駅の西200m程の場所に鎮座。菅公聖蹟二十五拝の第十八番とされ、さぬき十五社の八番、さぬき七福神の福禄寿となっている神社。
境内
社頭
社号標とバス停
鳥居
参門
昭和52年、菅公1075年忌祭の際に記念事業として崇敬者の寄進により建立。
土俵
滝宮天満宮は学問の神様菅原道真公と相撲の神様野見宿禰命を御祭神としておまつりしてあります。野見宿禰は垂仁天皇の御代に、出雲の国より召され暴勇不遜、その類のない大和国當麻蹶速と猛然、相撲をとり、立どころにこれを殪し、蹶速の所領を賜はって、大和国に住はれた。野見宿禰は武力が勝れていただけでなく、仁愛の心深く、皇后日葉酢媛が崩ぜられたとき、埴輪を作り殉死に代えることを奏して容れられ、その功によって、土師臣の性氏を賜はったことは、有名な話である。
野見宿禰の子孫は代々、土偶を作っていたので土師の姓を稱えていた。土師古人の世になって、その居地が大和国菅原邑であったことから菅原氏と改められた。菅原古人は菅公の曽祖父である。このような由緒があるので、當天満宮は千有余年の昔から毎年、9月25日を秋祭の日と定め、陶家が中心になって奉納相撲を盛大にとりおこない、遠祖の遺徳を偲ぶと共に、心・技・体の相撲の心を培かってきた。
「童話桃太郎の作者は菅原道真公なのです」とのこと
狛犬
手水舎
右にミニミニなで牛、左になで鷽鳥
なで牛は天満宮ならよく見ますが、なで鷽は初めて見ました。
その横にはミニミニ七福神
福禄寿
ミニミニ七福神の福禄寿とは別にある大きい像です。なぜ個別にあるかと言うと、当社はさぬき七福神の一つで福禄寿を祀るため。
聖蹟廿五霊場之内第十八番 瀧宮天満宮
境内
社殿
拝殿
扁額
菅公の絵
本殿
境内社
子守社
注連縄の巻かれた岩
左の見切れているのは恋松天神
滝宮天満宮のご祭神(菅原道真公)が讃岐の国司としてこの地に住まわれ、当時お側でお世話をしていたお藤さん(通称 お藤天神に祀る)と綾川付近を散策中衣を掛けた松の木が、「恋の袖かけ松」と呼ばれていました。
その昔には、袖かけまんじゅうなるものが売られていたそうです。
由緒
仁和2年(886)正月16日、菅原道真公は讃岐守に任ぜられ、同年4月に赴任し、南條郡瀧宮の官舎(当地)に居住。教育や勧業その他にわたって仁政を施します。
仁和4年(888)讃岐が大旱魃に見舞われた際、菅公は自ら城山に登り7日7夜断食、祈雨の願文を奏して祈祷。すると3日3晩雨が降り続き、慈雨に喜ぶ国民は国司の邸に郡集し歓喜の余り踊り舞いつつ、菅公に感謝を表したといいます。これが国指定重要無形民俗文化財「滝宮の念仏踊」の起源とされます。
寛平2年(890)菅公は帰京、官位累進して三公の栄位に昇りますが、昌泰4年(901)大宰権帥に左遷。
下向の途中、讃岐沖で風波激しく香川郡神在浦(現高松市香西)に3日間仮泊。龍燈院綾川寺の住職空澄と秦久利、平雅倶は船上で会うことを許され、別れにのぞんで菅公から御装束と自画像を賜ります。
延喜3年(903)大宰府に没した道真を偲び、天暦2年(948)に空澄の首唱によって道真が赴任中住んだ官舎の跡に一祠が創建され、御装束と自画像が奉納され冥福が祈られました。
これが滝宮天満宮の創祀と伝えられています。
康歴年間(1379~81)、細川頼之は社殿を修復し祭礼料200石を寄進。
その後兵火に遭いますが天正15年(1587)、生駒近規が修理。
念仏踊は法然によって振り付け等新しくし現在の形にされますが、慶安元年(1648)高松藩主松平頼重は念仏踊を貴重な神事とし保護を決定。
元文6年(1741)社殿を修補、文政5年(1822)本殿、拝殿、玉垣等を始め諸建物を増改築。
明治6年(1873)西讃竹槍暴動の際、西隣にあった龍燈院の一部が村役場に使用されていたために放火され、当社も類焼に遭って全焼してしまいます。
そんな中、明治9年に県社列格。
明治21年(1888)に社殿再建。現在の社殿はこの時のもので、大正10年に修繕されています。
昭和52年(1977)菅公1075年忌祭の記念事業で御神門、宝物館が造られました。
菅原道真公を祀る神社の中から、特に由緒深い25社を選んだ「菅公聖蹟二十五拝」の一社ともなっています。
御朱印
御朱印はあります。
社務所で拝受可。
近隣にある滝宮神社の御朱印もいただけます。
アクセス
県道282号沿い、滝宮駅のすぐ西に参道入り口があります。参道脇に駐車場(位置)。
とてもわかりやすいです。
神社概要
社名 | 天満神社(てんまんじんじゃ) |
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通称 | 滝宮天満宮(たきのみやてんまんぐう) |
旧称 | – |
住所 | 香川県綾歌郡綾南町滝宮1314 |
祭神 | 菅原道真 |
相殿 | 吉祥姫命 御子等 |
合祀 | 武甕槌命 猿田彦命 少彦名命 野見宿禰命 島田忠臣命 度会春彦命 |
社格等 | 旧県社 |
札所等 | 菅公聖蹟二十五拝第十八番 さぬき十五社八番 さぬき七福神(福禄寿) |
御朱印 | あり |
御朱印帳 | – |
駐車場 | あり |
公式Webサイト | http://www.takinomiyatenmangu.com |
備考 | – |
参考文献
- 「滝宮天満宮」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「天満神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 香川県神職会編『香川県神社誌 下巻』香川県神職会, 1938(国会図書館デジタルコレクション 202-203コマ)
- 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 下巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 273コマ)