大麻神社(善通寺市大麻町上ノ村山)

大麻神社。

善通寺市大麻町の、琴平町との境界付近、大麻山の麓に鎮座。

式内社 大麻神社に比定される神社。

境内

社頭

 

一の鳥居

 

扁額

 

社号標

 

注連柱

 

二の鳥居

 

参道石段

 

随神門

 

随神門横狛犬

 

手水鉢

 

社殿前注連柱と石段

 

社殿左斜め前の鳥居

 

注連縄の巻かれた木々は御神木でしょうか

社殿

拝殿

近年修理がされたそうで、屋根が緑から赤になりました。

 

扁額

 

拝殿内扁額

 

本殿

境内社

白玖祖霊社・天神地祇社。「弟橘媛命を祀る」とありますが、社家の白玖氏は穂積氏の流れを組むとされる家系なので、遠祖穂積忍山宿禰(建忍山垂根)の娘である弟橘媛も祖霊社に祀られている、ということなのでしょう。

 

石祠

 

社殿脇の石祠群

 

これは何でしょう?

 

ネット上にて奥宮があるとの情報を見かけたのですが、それについて言及している資料が見つけられませんでした。

宮司さんにお尋ねしたところ、大麻山中に奥宮があったとの伝承はあるものの、既に道がなく、正確な場所や現在何らかの遺構が残っているのか等は不明とのことです(宮司さんがお若い時に境内から山に入られた際には既に道がなかったとのこと)。

御旅所

一の鳥居脇に御旅所があります。

 

御旅所の注連掛鳥居(?)

 

御旅所

 

御旅所右手(神社寄り)には忠魂碑と鳥居が建っています

由緒

大麻神社由緒略記

香川縣仲多度郡善通寺町大字大麻字上村山御鎮座

御祭神 天太玉命

相殿 天孫天津彦彦火瓊々杵尊 並供奉三十二神

由緒

天太玉命ハ天祖天照大御神石窟ニ御閉居セシ時天兒屋根命ト共ニ抜群ノ功績アリ又天孫瓊々杵尊神勅ヲ奉シ豊葦原瑞穂國ニ御降臨ノ折供奉三十二神ノ五伴緒ノ一神ニシテ忌部氏ノ祖神ナリ當神社ニ御鎮座ハ久遠ノ昔ナレハ不詳ト雖神武天皇ノ御代諸國ニ忌部ノ社ヲ建テ給ヒシ時祭リシ神社ナリト云即往古忌部氏ノ輩當國ニ麻ヲ植栽セシ時祖神ヲ此ノ地ニ奉斎シテ大麻ノ神ト尊稱セリ故ニ山名地名共ニ大麻ト稱ス

人皇第十二代景行天皇ノ御代癸巳二十三年讃岐ニ惡魚アリ時々災害ヲナス皇子神櫛王命勅命ヲ奉シ軍士ヲ率ヰテ當國ニ下リ給ヒ先國土平定守護ノ神ナル當大麻ノ神ヲ祭リ祈願ヲ籠メ給ヒシニ果シテ靈驗アリ遂ニ惡魚ヲ討誅シ給フ其ノ後皇子當國々造ニ任セラレ給ヒシ時當社ニ勅使ヲ立テ崇敬シ給ヒ穂積忍山彦根ニ勅シテ社殿ヲ修營シテ玉串ヲ納メ祭祀ヲ司ラシメ給ヘリ

天武天皇白鳳壬午十一年忍山彦根ノ裔穂積鵜麿ヲシテ天孫瓊々杵尊並供奉三十二神ノ神像ヲ配セ祀ラシメ給ヘリ現今御本社ノ相殿ニ奉安セル御神像乃之ナリ朱雀天皇天慶辛丑四年神主穂積志岐閽神狗形ノ朽損セルヲ改作ス現今神門内ニ安置セリ

清和天皇貞觀七年ニ勅アリ大麻大神ニ從五位上ヲ授ケ給ハル

醍醐天皇延喜十年從四位下ヲ授ケ給ハル其後後円融天皇承徳元年迄ニ正一位ニ昇リ給ヘリ其御加階毎ニ位田ヲモ寄セ給ヘリトソ上古ハ官庫ノ奉幣ニ預リ給フコト厚カリシカ中古兵燹ニ罹リ社殿焼失セリ然レトモ御神像ハ御神徳ニ依リ幸ニ其災ヲ逃レタリ後國司京極佐渡守高主再興シ奉リ後京極氏代々崇敬セリ

後白河天皇永暦四年祝部等神事ヲ穢シ奉リシニ依リ祟リ給ヘルニ神祇官龜卜ヲ奏セシカハ朝廷勅使ヲ立テ中祓ヲ科セテ清メシメ給ヒシコトアリ如斯靈驗著名神威赫々タル事古書ニモ往々見エタル最モ舊キ尊キ神社ナリ

昭和八年六月十九日社格昇格縣社ニ列セラレ同月二十九日神饌幣帛料供進神社ニ指定セラル

古書生駒記 綱目式社考 二十四社考 讃留禮記附録 大日記 二十四社名目 全讃史等ニ載スル所皆同シ

當神社ハ太古ヨリ大麻山ノ麓ニアリテ古今異説無シ

 

創祀は不詳。

神武天皇の御宇、諸国に忌部の社を建てた時祭祀したとか、往古讃岐の忌部氏が阿波の忌部氏と協力して讃岐を開拓し、この地に麻を植え祖神天太玉命を祀ったとかの伝承があります。

景行天皇23年勅を受け悪魚を征討した神櫛皇子は、征討の際大麻神に祈念し、平定後は穂積忍山彦根をして社殿を修し祭祀をつかさどらしめました。この穂積忍山彦根は現宮司白玖氏の遠祖とされる人物。昭和22年の当社明細帳では忍山彦根は忍山宿禰の嫡男で、弟橘媛の兄とされ、仲多度郡史では「彦根は、日本記、景行記に見えたる忍山宿禰なるか、又は其の一族ならむ」とされています。

神階については、貞観7年に従五位下から従五位上に昇ったと三代実録に、延喜10年に従四位下と日本紀略に見えます。

社伝によれば永徳元年までには正一位に昇ったとあります。

明治5年郷社、昭和8年県社に列格。

御朱印

御朱印はあります。

神社は通常無人なので、要連絡。

なお、櫛梨神社の御朱印も当社でいただけます。

 

アクセス

琴平駅の北西1.3kmほどにある大麻町交差点、ここを県道208号に入って南に進むとすぐに踏切があります。

踏切を渡るとすぐ右側に鳥居が見えますので、鳥居の方の道へ曲がり、直進すると神社です。

 

ここから神社まで一直線。

参道を進むと階段がありますが左に坂があるので避けて登れます。突き当りに階段があるので左に迂回する道を進むと境内社務所前に出ます(右から回る道もあったかもしれません)。他に駐車場はないのでそこに停めるしかなさそうです。

神社概要

社名大麻神社(おおさじんじゃ)
別名大麻天神
住所香川県善通寺市大麻町上ノ村山241
祭神天太玉命
配祀

天津彦彦火瓊瓊杵尊

天香語山命/天櫛玉命/天糠戸命/天御陰命/天神立命/天三降命

天伊佐布魂命/天事湯彦命/天神玉命/天村雲命/天世手命

天湯津彦命/天神魂命/天乳速日命/天玉櫛彦命/天日神命

天伊岐志迩保命/天活玉命/天下春命/天鈿女命/天道根命

天明玉命/天造日女命/天表春命/天児屋根命/天椹野命

天背男命/天斗麻弥命/天八坂彦命/天少彦根命/天月神命

社格等

式内社 讃岐国多度郡 大麻神社

日本三代実録 貞観七年十月九日丁巳 大麻神 従五位上

日本紀略 延喜十年八月廿三日庚辰 大麻天神 従四位下

旧県社

御朱印あり
駐車場境内駐車可

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