住吉神社(輪島市鳳至町鳳至丁)

住吉神社。

輪島港近くに鎮座。

式内社 鳳至比古神社の論社。

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境内

社頭・鳥居

 

社号標

 

狛犬

 

 

参道

 

手水舎

 

狛犬

 

境内南側の門

 

境内西側の門

社殿

拝殿

以前の拝殿は寛文10年(1760)に建造された輪島市指定文化財でしたが、平成23年(2011)に焼失してしまったため、こちらは平成26年(2014)に再建されたもの。

 

本殿屋根(中央)

文化12年(1815)に建造された、輪島市指定文化財です。拝殿脇に柵があり、他三方は木に覆われているので一部しか見えません。

境内社等

「前田中納言殿御休跡」の碑が建てられた石

天正10年(1581)に前田利家が当社に参拝したというので、その時のものでしょうか。

 

式内社調査報告には、境内社として伊勢神社と金刀比羅神社の記述がありますが、見当たらず。

 

市姫社

祠ではなく石塔のようなものが祀られています。これは下掲の市姫神社と同様に石臼なのではないかと思われます。

 

当社の400mほど東(位置)にも、市姫神社があります。

 

市姫神社

祀られているのは石臼なのだそうです。

朝市の守護神だそうなのですが、そうすると住吉神社境内の市姫社は夕市の守護神なのでしょうか(夕市は住吉神社境内にたつので)。

 

市姫社縁起

輪島には朝市、夕市、お斉市の三つの市があり、これを総称して輪島の市と云う。

大和時代越の国に鳳至比古神社があって、この大斉地で神社の祭日ごとに物と物とを交換する市がたった。これが輪島の市のおこりであるばかりでなく、我が国の市の起源であると歴史学者は考証している。

市姫神は、宗像三神のなかの市杵島姫命という説があり、古代から市の発生とともに”商人開運”の神としてその中心地に祀られ人々に崇められて来た。

足利時代より白毛索麺の大産地として輪島が発展したのも、市姫神信仰御加護のお陰と、人々は歓び感謝の意を現わすために、小麦の挽臼を祠代りにお据えし、爾来、祠の無い儘現今に至り伝承されているのは、他に類例のない当市姫社の特徴であり、如何に古い姿であるかを物語るものである。

 

市姫神社

輪島の朝市を守り、幸運を授けてくれるといわれる神社です。

8月中旬から下旬に市姫例祭が行われ、朝市のおばちゃんたちが商売繁盛を祈願します。

由緒

住吉神社

主祭神 底筒男命 中筒男命 表筒男命 神功皇后

由緒

本社は延喜式内鳳至比古神社と伝えられ人皇十六代仁徳天皇十二年住吉大神を能登に初めて奉斎し海上鎮護万民守護の大神として尊崇せられ一国の大宮として戦国武将の崇敬深く社殿の造営金品の寄進しばしばなり

また古来大宮と俗称せられ今に例祭を大宮祭と称しその祭礼市を大宮市と唱え鳳至町二千有余の産土神と仰がれるばかりでなくこの地方の大宮として衆庶の尊崇を集めてきたのである

始め当社は大屋庄御霊地山に鎮座され神宮寺を鳳至院と称し壮大を極め神部十二員の民邸等の旧跡今に残し釈迦堂仁王堂の地名往昔の盛況を証するが近古水難兵乱のために現在地に移し奉ったものである

現社殿は寛文十年建造されたもので特に本殿は絢爛をほこる徳川期の建造物としての面影を遺憾なく発揮し神社建築の当地方での代表的建物である

現在共に輪島市重要文化財に指定されている

 

住吉神社

古くから御神事太鼓が伝えられています。

毎年1月5日に太鼓の打ち始め奉納が行われ、激しい太鼓の音が響きます。

境内では夕市が行われます。新鮮な魚介類やとれたての野菜などが売られています。

曳山祭:4月4日~5日 大祭:8月24日~25日

社伝によれば創建は仁徳天皇12年(324)。

紀伊国牟婁郡より勧請されたといいます。

また『石川県鳳至郡誌』によれば崇神天皇の御宇の創建とも。

 

元は高塚山(『式内社調査報告』掲載の地図によればこの辺り)に鎮座していたとされ、その後御霊地山四塚(この辺り)に移ったとされます。

さらに近古、水難兵乱のため現在地に遷されています。明確な遷座時期はいずれも不明。

高塚山はかみ様山ともいわれる古代神道遺跡。四塚は円墳ニ基、方墳二期からなる古墳群で、今も1月15日に行われる「神楽始」の修祓の場とされています。

 

延喜式神名帳にみえる「能登国鳳至郡 鳳至比古神社」に当社をあてる説があります。

 

社伝によれば、宝亀元年(770)班幣に預かり、仁寿元年(851)に正六位上、永徳元年(1381)に従三位を授けられたといいます。

『鳳至郡誌』によれば、元文元年(1736)及び天明5年(1785)に火災に遭い、一切の書類を喪失したとのこと。

 

明治5年、郷社列格。

平成23年に火災に遭い、市指定文化財であった拝殿が焼失。

平成26年、拝殿再建。

 

現祭神は底筒男命、中筒男命、表筒男命、神功皇后。

『平成祭データ』には、配祀神として大己貴命、鳳至比古命、合祀神として大国玉命、稲荷大神、恵毘須大神、牛頭天王が記載されています。

鳳至比古命は鳳至比古神社としての祭神でしょうか。

『式内社調査報告』では、大国御魂神、須佐之男命、宇迦之御魂神、手名椎神、事代主神、菊理姫命、金山彦神、大己貴神が配祀神として挙げられています。明治7年に合併された摂末社の祭神だとのこと。

御朱印

御朱印はあります。

社殿右手の社務所(ご自宅?)で拝受可。

アクセス

県道249号で外浦沿いに、あるいはのと里山海道で穴水まで行きそこから県道1号を北上、で輪島市の中心部まで行きます。

一応参道右手に駐車スペースはあるのですが、関係者以外駐車禁止の掲示あり。

輪島港周辺には朝市利用者向けの駐車場が多数あるので、そのどれかを利用するのがいいと思います。

私はマリンタウン朝市駐車場(位置)を使いました。

朝市の時間(8:30~12:00)に出庫すると300円かかりますが、それ以外の時間なら無料。

神社概要

社名住吉神社(すみよしじんじゃ)
通称
旧称

住吉大明神

住吉宮

住所石川県輪島市鳳至町鳳至丁1
祭神

底筒男命

中筒男命

表筒男命

神功皇后

配祀

大己貴命

鳳至比古命

『平成祭データ』

大国御魂神

須佐之男命

宇迦之御魂神

手名椎神

事代主神

菊理姫命

金山彦神

大己貴神

『式内社調査報告』
合祀

大国玉命

稲荷大神

恵毘須大神

牛頭天王

社格等

式内社 能登国鳳至郡 鳳至比古神社

旧郷社

札所等
御朱印あり
御朱印帳
駐車場なし(?)
公式Webサイト
備考旧地は高塚山→御霊地山四塚とされる

参考文献

  • 「鳳至町」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「住吉神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第十六巻 北陸道2』皇學館大学出版部, 1985
  • 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 中巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 797-798コマ