杉山神社(横浜市保土ケ谷区星川)

杉山神社。

横浜市保土ケ谷区星川に鎮座。

式内社 杉山神社の論社。

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境内

社頭

 

鳥居

 

扁額

 

社号標

 

参道

 

新しい手水舎

 

狛犬

 

裏参道

 

裏参道注連柱

社殿

拝殿

 

扁額

 

本殿

境内社等

伏見稲荷社

 

お狐さん

 

社頭の祠

 

裏参道の地神供養塔

 

開けることを禁止します、と書かれ蓋されている場所

お焚き上げするところでしょうか。

 

御神木の楠

由緒

由緒板

◎杉山神社の御祭神

日本武尊(やまとたけるのみこと)

国土平定の第一人者、日本武尊は第十二代景行天皇の第一子としてお生まれになり、敵方から日本一強いと尊称され、草薙剱(くさなぎのつるぎ)も一段と冴えわたり、たちまち東国を一蹴しました。

◎御剣祭-九月十九日[杉山まつり]

例祭日は九月の十九日を中心として、第二週または第三週の土・日曜日に行われます。

当日は、本殿での祭儀に引続き神輿の渡御があり、境内では献画展や奉納行事などが催されます。

また、参道には露店など数多く並び、秋まつりにふさわしい神賑わいを見せております。

◎杉山神社のいわれ

東にはるか上総の山々、西に霊峰富士をのぞむ神の丘に鎮まります当社が初めて国史上にあらわれるのは、『続日本後紀』です。その承和五年(八三八年)の二月の条に「武蔵国都築郡枌(杉)山神」が霊験あらたかなるをもって官社に列せられたとあり、同十五年(八四八年)五月の条には「武蔵国无位枌(杉)山名神」が従五位下を奉授されたとあります。

さらに降って、『江戸名所図会』に「新町より八町あまり北の方下星川村にあり、延喜式内(えんぎしきない)の神社にして云々」とあるように、「延喜式」神名帳に武蔵国四十四座の中に「都築郡一座(小社)」と記載されており、多摩川以南、都築・橘樹・久良岐三郡において唯一の式内社との伝承が古くより語り継がれております。

御祭神日本武尊は、三種の神器草薙剱の神話にもあるように強い意志と決断力の御神格があり、この剱が知恵のことをあらわすことから出世・開運祈願・厄除および商売繁盛・縁結び・交通安全・金運に恵まれるとの御神徳が伝えられ、人々は幾世代にわたりその御神助を祈ってまいりました。

◎御神紋の三本杉

古来より、神の御心は、神託(しんたく)、神符(しんぷ)などで人々に伝えられておりましたが、やがて神の御心は具体的な形でも伝えられるようになりました。それが神紋といわれるものです。

当社の神紋は、社名の通り天に高くそびえる杉の紋で、三本杉はうっそうとした神聖な森をあらわしております。

特に、杉の枝は安産の御守りや魔除にされたほか、杉の脂は火傷や吹出物などの塗り薬に使用され、杉の樹木そのものは、屋敷の宅神、商売繁盛の福の神として広く信仰されております。

また、屋久杉・神代杉に見られるように長寿のシンボルとして樹木の崇拝の中心的存在であり、全国的に見ても杉を神木とする神社が数多くあります。

◎境内神社-伏見稲荷社

●御祭神

本社と同一境内に鎮座する伏見稲荷社の御祭神、倉稲魂神の「うか」「うけ」は古く食物を意味する言葉で、また稲荷は「稲生り」「稲成り」の意味で神像が稲を荷っているところから「稲荷」の字があてられたといわれます。

稲荷の神はもともと農業の神ですが、米一粒が何倍にも殖えるように、広く殖産の神として商売繁盛の福の神はもとより諸産業の守護神として、あらゆる職業の人から信仰されています。

●御神徳

商売繁盛・家内安全・交通安全・災難除・子孫繁栄また、学業成就・芸能上達などです。

創建時期は不詳。

 

続日本後紀 承和5年(838)2月庚戌(22日)条にみえる「武蔵国都筑郡枌山神社預之官幣。以霊験也」同承和15年(848)5月庚辰(22日)条にみえる「奉授武蔵国无位枌山名神従五位下」の枌山神、並びに延喜式神名帳にみえる「武蔵国都筑郡 杉山神社」の論社の一社とされています。

『江戸名所図会』が当社を式内社として挙げています。

 

以降の由緒は不詳。

昭和以前は木々が境内全体を真四角に囲むほどで「杉山大明神の重箱山」と呼ばれており、横浜港へ入る船の目標になっていたとか。

 

当社に伝わる伝説として「棟木の怪談」という話があります。

昔当社境内の杉の木を切り、江戸で芝居小屋の棟木にしたところ、屋鳴り震動等の怪異が相次ぎ、初日の幕を開くことができなかった…というもの。

御朱印

御朱印はあります。

社務所で拝受可。

オリジナル御朱印帳もあり。

基本デザインは同一で、時期により柄が変わるようです。

頒布状況や在庫は公式twitterで確認するのが確実です(twitterプロフに「在庫:無」といった表記がある)。人気のようで欠品していることも多いみたいです。

アクセス

横横道路の狩場ICか、横浜新道の藤塚IC(保土ヶ谷バイパスの新保土ヶ谷ICからでも)で降り、花見台交番前交差点(位置)へ向かいます。

 

狩場からなら、戸塚方面(左手)に降りて500mほど先の元町橋交差点(位置)を右折。

直進しJRの線路を潜った先(位置)から、右斜め前方の坂(神奈川坂)を上っていくと花見台交番前交差点にでます。

 

藤塚ICからなら、保土ヶ谷駅方面(右手)に降り、道なりに800mほどで花見台交番前交差点にでます。

 

花見台交番前交差点から北方向へ進み、800mほど先の明神台団地前交差点(位置)を右折。

200m弱先(位置)で右折。ここに神社駐車場の案内が出ていますので、それに従っていけば境内の駐車場に入れます。

 

徒歩なら星川駅から15分程度。ちょっと坂がつらいですが…

神社概要

社名杉山神社(すぎやまじんじゃ)
通称星川杉山神社
旧称
住所神奈川県横浜市保土ケ谷区星川1-19-1
祭神日本武尊
社格等

式内社 武蔵国都筑郡 杉山神社

続日本後紀 承和五年(八三八)二月庚戌(廿二) 枌山神社預之官幣

続日本後紀 承和十五年(八四八)五月庚辰(廿二) 枌山名神従五位下

旧村社(?)

札所等
御朱印あり
御朱印帳あり
駐車場あり
公式Webサイトhttps://www.sugiyamajinja.or.jp/
備考

参考文献

  • 「杉山神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 神奈川県神社庁編『神奈川県神社誌』神奈川県神社庁, 1981
  • 戸倉英太郎『杉山神社考』緑区郷土史研究会, 1978