塩湯彦鶴ヶ池神社。
JR北上線相野々駅の北、鶴ヶ池の畔に鎮座。
式内社 鹽湯彦神社に比定される、御嶽山の塩湯彦神社の里宮。
境内
きしべなる 松のみどりも 影さして 千代もすむらし 鶴の池水(『雪の出羽路』から)
鶴ヶ池
鳥居と、その手前に鳥居のように並んだ木
額束に書かれた社名
参道
祭りの森
遥拝場碑
社殿
社殿
扁額
隅木を支える力士
遥拝所なので、本殿はありませんでした
由緒
この塩湯彦鶴ヶ池神社は昭和十二(一九三七)年、御嶽山上の本殿を遥拝するため建立された。
由緒に関しては塩湯彦神社本社の記事をご参照ください。
当社は御嶽山頂に鎮座する塩湯彦神社の里宮にあたります。
昭和12年(1937)に遥拝所としてこの地に創建されました。
山頂の塩湯彦神社が昭和38年の大雪で倒壊、石祠が祀られるのみになったため、例祭はこちらの里宮で行われていました。
奥宮は昭和56年に再建。資料や案内に明記はありませんが、おそらく現在は例祭も奥宮で行われているのかと思われます。
現在の祭神は、速玉尊・大山祇命とされています。
修験の影響で熊野系の速玉尊が、また山の神ということで大山祇神が祀られたようです。
が、御嶽山の温泉(塩泉)の神が本来の神と見られています。
現在、御嶽山の温泉は枯れていますが、鶴ヶ池の畔にあるあいのの温泉の泉質は硫酸塩泉。
昭和後期に湧出した温泉なので、意図してこの場所に里宮が建てられたわけではないようですが、何かの繋がりがあるかのようでおもしろいですね。
御朱印
御朱印はありません。
アクセス
横手中心部から国道107号を東へ。
鶴ヶ池荘の案内看板が出ているところ(位置)を右手に(休館中らしく、看板現存しないかも…)。
最初の分岐を直進、次の分岐を左折で鶴ヶ池の畔に出ます。
鶴ヶ池の畔に出ると道は左右の分岐し、すぐ左手に鳥居があるのですが、神社前に駐車場はありません。
右手に行くと鶴ヶ池公園の駐車場がありますので(位置)、そこに停めましょう。
神社概要
社名 | 塩湯彦鶴ヶ池神社(しおゆひこつるがいけじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | – |
住所 | 秋田県横手市山内土渕字鶴ヶ池 |
祭神 | 速玉尊 大山祇命 |
社格等 | 式内社 出羽国平鹿郡 鹽湯彦神社(里宮) 旧無格社 |
札所等 | – |
御朱印 | なし |
御朱印帳 | – |
駐車場 | あり(鶴ヶ池公園駐車場を利用) |
公式Webサイト | – |
備考 | 奥宮は塩湯彦神社 |
参考文献
- 「土淵村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第十四巻 東山道3』皇學館大学出版部, 1987
- 谷川健一編『日本の神々 神社と聖地 第十二巻 東北・北海道』白水社, 1984