櫻井神社(安城市桜井町桜林)

櫻井神社。

安城市桜井町桜林に鎮座。

式内社 比蘇神社の論社。

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境内

社頭

 

一の鳥居

 

社号標

 

境内

 

手水舎

 

三の鳥居

 

社号標

 

狛犬

 

社殿

拝殿

社殿周囲は小さな丘のようになっており、比蘇山古墳という古墳なのだそうです。

 

扁額

 

本殿

 

市指定建造物 桜井神社本殿

昭和四〇年一一月三日市指定

桜井神社は、平安時代の「神名帳」に従五位桜井天神と記載されている古社であります。棟板から、一五二七年(大永七)に桜井城主松平親房が社殿(当時、神明社)を造営し、一六一〇年(慶長一五)に米津清右衛門親勝が修築し、白山社としたことがわかります。

本殿は、流造で、切妻造、平入りの屋根に向拝をつけ一流れにしたものです。後流れと前流れが不均衡になるのを、曲線で巧みに均衡を保っているところに特色があります。

正面は三間、側面は一間、脇障子は板張りで、猪目懸魚の左右の巻き込みが大きいのは、後年の修理によるものとされています。蟇股など随所に室町時代の神社建築の様式をとどめる貴重な建造物です。

境内社等

櫻井辨財天社(市杵島社)

 

櫻井辨財天社狛犬

 

『平成祭データ』によれば、他に境内社として御鍬社、稲荷社、山神社があるとのこと。

稲荷社は境内を西に出たところにある神社だと思います(位置)。参拝時は気づかず。

御鍬社については、「御鍬社跡」と彫られた新しい石碑の写真がGooglemapに上がっており、現存しないのかもしれません。これも参拝時は気づかず。

山神社については不明。

由緒

桜井神社

御祭神 伊弉諾神 伊弉冊神 菊理媛神 火産霊 天照皇狼 倭姫尊 火之迦具土神 應神天皇 八幡大神 菅原道眞

 

由緒

桜井神社は、往古より桜井郷の産土神として尊崇篤く神威熾にして、国内神名帳に載せられし従五位桜井天神と称し奉り、武家の崇敬篤く鎌倉時代に於て三河守護吉良氏より三百貫の社地寄進が為されたと伝えられ、桜井城主松平親房は大永七年(一五二七)自ら願主となりて社殿の造営を行いました。当時は神明社と称されていましたが、慶長十五年(一六一〇)家康の命により本殿の修築が行われ、社号も白山社と改称されついで十九年改めて五十石の社領の寄進が行われ、三河三白山社として、歴代徳川家の崇敬を受けてきました。寛永年間に社号も桜井権現と改称され後正一位桜井大権現と奉称されてきましたが、明治五年額田県令に依り郷社桜井神社と称し、由緒深き故を以て昭和七年県社に昇格され、古くより旧碧海、幡豆のニ郡に亘って氏子村も三十有七ヶ村に及び、近郷の大社として崇敬誠に浅からぬものがありました。

大祭は元陰暦九月十六日とされていましたが明治より十月十六日に改められ、近年十一月三日に定められている。往昔徳川家康によって奉納されし流鏑馬の神事につゞき花馬、額、山車、打囃子、獅子舞、棒ノ手、角力、花火の奉納が盛大に行われ、わが故里の鎮守の神としてとこしえにいつきまつる

 

市指定史跡 三河三白山・桜井神社

昭和四三年四月一日指定

三河三白山とは、上条白山媛神社、大岡白山神社、桜井神社の総称です。徳川家康の祖父松平清康は出陣にあたり、これらの神社に武運長久を祈願したといいます。家康もそれにならってこれらの三社に社領を寄進しました。

この神社の由来は、極めて古く、平安時代以前にさかのぼります。「桜井天神」「神明社」「白山社」等と名乗った時期もあり、江戸時代には、「桜井権現」とよばれ、現在は「桜井神社」と改称されています。

社伝によれば、創建は養老2年(718)。

加賀の白山比咩神社から勧請し、碧海山に鎮め祀り碧海大明神と称したとされます。神社の西に碧海山古墳がありますが(位置)、当初の鎮座地はここでしょうか。

 

一説によれば、垂仁天皇の御代、倭姫命が当地を巡幸した際、井戸を掘って桜の木を植え村人がその脇に祠を建てたことを創始とする、という伝承もあるそうです。

 

その後延暦7年(788)に二子山(神社北の二子古墳?位置)に遷座、弘仁9年(818)に現社地である比蘇山に遷座。

 

当社を延喜式神名帳にみえる「三河国碧海郡 比蘇神社」にあてる説があります。

鎮座地の「比蘇山」が根拠となっているようです。

由緒碑では、「国内神名帳の従五位桜井天神」だとしますが、『三河国内神名帳』の「従五位下 桜井天神」は坐宝飯郡と記されています。「正五位下 櫻本天神 坐碧海郡」が正しいのではないかと思いますが、不明。

 

大永7年(1527)に桜井城主松平宗安が社領10石を寄進、社殿造営。

慶長15年(1610)、幕命により大修理を実施。

同19年(1614)には徳川家康が社領50石を寄進。

三河三白山として、大岡白山(大岡白山神社、位置)・上条白山(上条白山媛神社、位置)両社とともに徳川家の崇敬が厚かったといいます。

 

明治5年、郷社列格。

大正3年、字二タ子の天神社、字下谷の八幡社、字西町下の秋葉社、字貝戸尻の秋葉神社、字屋敷の天神社、字獅子塚の秋葉社を合祀。

昭和7年、県社に昇格。

 

祭神は伊弉諾尊、伊弉冊尊、菊理媛尊。

白山神社であった頃からの祭神と思われます。

御朱印

御朱印はあります。

ただし、曜日と時間が決まっており、以下の時のみ受けられます。

  • 第1・3土曜日 8:00~15:00
  • 毎月2・7・12・17・22・27日 8:00~11:00

アクセス

国道23号を藤井IC(位置)で下りて、県道44号を北東方向へ。

4kmほど先(位置)で右手の路地に入ると、参道に出ます。

三の鳥居手前の広いところに駐車可能。

神社概要

社名櫻井神社(さくらいじんじゃ)
通称
旧称

桜井天神

神明社

白山社

桜井権現

住所愛知県安城市桜井町桜林17
祭神

伊弉諾尊

伊弉冊尊

菊理媛尊

配祀

天照皇大神

八幡大神

合祀

火之迦具土神

火産霊神

応神天皇

倭姫命

菅原道真

社格等

式内社 三河国碧海郡 比蘇神社

旧県社

札所等
御朱印あり
御朱印帳
駐車場あり
公式Webサイト
備考当初は碧海山(碧海山古墳?)に鎮座、その後二子山(二子古墳?)、現社地と遷座

参考文献

  • 「桜井神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「櫻井神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 愛知県神社庁編『愛知県神社名鑑』愛知県神社庁, 1992
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第九巻 東海道4』皇學館大学出版部, 1988
  • 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 上巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 832-833コマ