森神社。
豊岡市竹野町轟、蓮華寺に隣接して鎮座。
式内社 阿古谷神社の論社。
境内
蓮華寺参道入口
参道(蓮華寺参道)
社号標
蓮華寺の山門手前、左手に神社の石段
一の鳥居
二の鳥居
三の鳥居
狛犬
手水舎
狛犬
社殿
拝殿
扁額
拝殿内部
本殿覆屋
境内社等
稲荷神社
神具庫?
神社に隣接する蓮華寺(正面に山門と客殿。本堂は山門先の石段上)
但馬西国三十三ヶ所観音霊場第31番、但馬七福弁財天霊場第1番、但馬七花寺霊場第5番。
11月上旬に行われるもみじまつりが有名だそうです。
本堂からさらに登ると奥の院があります。
由緒
創建時期は不詳。
『但馬世継記』によると当地は土師部の阿古氏が居住していたとされています。
かつては現在地より約400m北に鎮座していました。
旧鎮座地は竹野小学校(『式内社調査報告』はこれを「轟小学校後背地」としますが、竹野小学校のサイトによればこの小学校が轟の名を冠していたのは明治中期まで。後背地というのが具体的にどの方向を指すのか不明ですが、東の山側か?)の付近で、小字阿古谷口という場所とのこと。
延喜式神名帳にみえる「但馬国美含郡 阿古谷神社」を当社にあてる説があります。
論拠は不明ですが、旧鎮座地名からでしょうか。
『兵庫県神社誌』に「其地鬱蒼として荘厳を極めしかば土民自ら森の宮と尊称せり」とあり、旧地の鬱蒼とした森から「森の宮」と呼ばれた、というのが現社号の起こりとされているようです。
延宝7年(1679)本殿再建。
明治初年に火災により焼失、その後蓮華寺鎮守社地(現在地)に移転。
明治6年村社列格。
現祭神は大山祇命と八幡大神(八幡大神は明治初期に合祀)。
本来の祭神は不明。
『但馬故事記』の『美含郡故事記』は彦湯支命、土師連の祖吾笥を祭神とします。
また同書別項には「阿故氏人は阿居王(一に吾笥)を阿故谷丘に祀り、阿故谷神社申しまつる」とも。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
国道178号を竹野町森本で下り(分岐点)、県道1号を5kmほど北上すると右手に参道入口(位置)。
神社の駐車場はありません。
蓮華寺の駐車場は参道入口の右手と、山門手前(参道石段右手の道から上れる)にあります。
お借りして一緒にお参りするとよいかと思います。
神社概要
社名 | 森神社(もりじんじゃ) | |
---|---|---|
通称 | – | |
旧称 | 森大明神 | |
住所 | 兵庫県豊岡市竹野町轟字轟356-1 | |
祭神 | 大山祇命 | 現祭神 |
彦湯支命 土師連祖吾笥(=阿居王?) | 『但馬故事記』 | |
合祀 | 八幡大神 | |
社格等 | 式内社 但馬国美含郡 阿古谷神社 旧村社 | |
札所等 | – | |
御朱印 | 不明 | |
御朱印帳 | – | |
駐車場 | なし(隣接の蓮華寺には駐車場あり) | |
公式Webサイト | – | |
備考 | 旧地は小字阿古谷口 |
参考文献
- 「轟村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「森神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第十九巻 山陰道2』皇學館大学出版部, 1984