椋橋神社。
香美町香住区小原に鎮座。
式内社 椋橋神社に比定される神社。
境内
社頭
鳥居
社号標
参道
狛犬
社殿
社殿
扁額
内部の本殿
境内社等
境内社
境内社として八幡神社、香椎神社、日吉神社、八阪神社があるそうですが、全てこちらに合祀されているのでしょうか。
御神輿蔵
御神木?
読めない石碑
鳥居の道路向かいにある、山神と彫られた石の納められた祠
由緒
祭神 伊香色雄命(神饒日六世の孫)
社格 式内神社(延喜式神名帳に列す)
例祭 古来十月九日であったが、現在は同月の第二日曜に行われている。
伝説によると、伊香色雄命という神様が鮭に乗って矢田川を遡り、小原村で降りた。そして宮谷口にやって来て、ここが私の居るところだと鎮座し、木原大明神と唱えた。神様の乗った鮭は矢田川を遡って七味郡山田村(現在の香美町村岡区山田)に着き、鮭大明神となって信仰された。
国司文書によれば、「人皇四十代天武天皇白鳳二年(662年)八月、椋橋部連小柄が美含郡司となって府を長井郷においた。同十三年秋同氏がその祖、伊香色雄命を小原丘に祀り氏神と為す。」とある。これが、当社の設立である。
なお、椋橋部小柄は伊香色雄命十六世の孫である。
創建については諸説あり。
『兵庫県神社誌』によると、太古、伊香色雄命が鮭に乗って矢田川を遡り当地に降り、「吾宮居すべき地なり」として鎮座したといいます。また鮭は更に川を遡り、七味郡山田村(香美町村岡区山田)に至り鮭大明神と仰がれた、とも(鮭大明神が現在も残るのかは不明)。
『但馬国司文書』によると、天武天皇白鳳2年(662or673)、美含郡司となった椋橋部連小柄(伊香色雄命16世孫)が当地に伊香色雄命を祀って氏神としたといいます。
『椋橋神社社伝書』によると、天平宝字5年(761)、山城の法尓和尚が当地を訪れた際、奇瑞を得て宮を建て天照皇大神宮を祀り、和尚は洛陽椋橋山に住んでいたため、椋橋神社と号して遍照寺の鎮守としたとされます。ちなみに遍照寺の創建は天平年間(729~749)、行基によるものとされます。
延喜式神名帳にみえる「但馬国美含郡 椋橋神社」は当社に比定されます。
明治6年村社列格。
現祭神は伊香色雄命。上述の鎮座伝承に基づくものと思われます。
『椋橋神社社伝書』には天照皇大神宮を祀ったとあるので、天照皇大神を祭神とする説もあるようです。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
香住ICを降り県道4号を南へ。
5.5kmほど行ったところ(位置)で右に折れます。遍照寺の案内が出ています。
道なりに行くとすぐ遍照寺前に出ます。遍照寺の右手に当社参道があります。
神社の駐車場はありませんが、参道横に遍照寺駐車場があります。お借りして一緒にお参りするとよいかと思います。
神社概要
社名 | 椋橋神社(くらはしじんじゃ) | |
---|---|---|
通称 | – | |
旧称 | 木原大明神 | |
住所 | 兵庫県美方郡香美町香住区小原827-1 | |
祭神 | 伊香色雄命 | 現祭神 |
天照皇大神 | 一説 | |
社格等 | 式内社 但馬国美含郡 椋橋神社 旧村社 | |
札所等 | – | |
御朱印 | 不明 | |
御朱印帳 | – | |
駐車場 | なし(隣接の遍照寺に駐車場あり) | |
公式Webサイト | – | |
備考 | – |
参考文献
- 「小原村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「椋橋神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第十九巻 山陰道2』皇學館大学出版部, 1984