美伊神社(香美町香住区余部字明神谷)

美伊神社。

日本一高い場所にある灯台、余部埼灯台の南西山中に鎮座。

式内社 伊伎佐神社三座の論社。

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参道

灯台の手前に一の鳥居

 

鳥居を潜ると山道になります

写真だと道あるの?という感じですが大丈夫です。でも夏はきついかもしれません。

 

参道は近畿自然歩道の一部のようです

鳥居から神社まで約1km。

 

こんな感じの山道です

 

途中にある燈籠

 

酒瓶が落ちていました

 

神社近くの道はちょっと危なっかしいです

 

二の鳥居

 

狛犬

社殿

社殿

 

扁額

 

社殿内部

余部埼灯台

一の鳥居のすぐ北に余部埼灯台があります。

灯火標高(平均水面上から灯火まで)が284mと日本一の高さ(塔高=塔頂までの高さは北海道の茂津多岬灯台の方がわずかに上)。設置位置の標高が274mというのも日本一だそうです。

 

余部埼灯台

 

余部埼灯台~日本一高い場所にある灯台~

この地に灯台が建設されたのは、昭和26年(1951年)3月25日でした。当時は、山また山の山林で、建設資材は御崎の港から人力により運搬され、それも地元御崎の人々によるものでした。昭和36年(1961年)までは、灯台職員がこの地で生活し、灯台を守っていましたが、現在は無人で運用しています。現在の灯台は、昭和60年(1985年)に建替えられ2代目です。この灯台は、我が国で一番高い場所にある灯台です。ここから日本海の眺望をお楽しみください。

位置 北緯 35度39分57秒 東経 134度32分16秒

光り方 単閃白光 毎15秒に1閃光

光の強さ 44.0万カンデラ

光の届く距離 23.0海里(約42.6キロメートル)

高さ 地上から灯台頭部 約14メートル

   水面から灯火 約284メートル

管理事務所 舞鶴海上保安部

 

なお、余部埼灯台の北、伊笹岬の先端に余部埼北灯台という灯台があります。

余部埼灯台から直接歩いていくことはできず、少し下の御崎集落から歩くことになります。

下記サイトに道案内がありますが、2016年時点では落石のため通行止めの標識があったようです。

行く場合は自己責任で(修繕されているかもしれませんが)。

 

由緒

創建は和銅年間(708~14)と伝わります。

 

延喜式神名帳にみえる「但馬国美含郡 伊伎佐神社三座」の一座とする説があります。

『式内社の研究』は「伊伎佐神社三座」を「三社」とみて、伊笹岬、御崎集落、浜(宮内)に一座ずつ鎮座したとしており、玄松子の記憶さんはこのうちの伊笹岬鎮座の一座が当社ではないか、とみています。

ただ、当社がそうであると明確に記している資料は見当たりません。

また『但馬故事記』には神功皇后3年(203)、五十狭沙別大神を美伊県伊伎佐山に祀った旨が記載されており、その伊伎佐山というのはここを指すのかもしれません(その項に「香住町余部に伊佐々神社あり」と注記がありますが、その名の神社は現在存在せず。当社の旧称でしょうか。伊佐々=伊笹?)。

 

無人のはずの神社の灯明が灯り漁船の目印になった、という伝承が残されています。

それ以外の由緒は不詳。

御朱印

御朱印の有無は不明。

アクセス

御崎集落の駐車場(平内神社のアクセス項参照)横を登ると分岐があり、「←灯台」と壁に手書きの表示があります。

案内に従い左の道を1.5kmほど行くと、灯台手前の駐車場に出ます。

駐車場から灯台方向に向かうとすぐ鳥居があります。そこからは山道を道なりに神社まで。

神社概要

社名美伊神社(みいじんじゃ)
通称
旧称御崎大明神(?)
住所兵庫県美方郡香美町香住区余部字明神谷3169
祭神大山咋命
社格等

式内社 但馬国美含郡 伊伎佐神社三座

旧社格不詳(無格社?)

札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場あり
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「美伊神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 志賀剛著『式内社の研究 第四巻 山陰道』雄山閣, 1981