美伊神社。
香美町香住区三川、三川山の麓に鎮座。
式内社 美伊神社に比定される神社。
境内
社頭
社号標
境内
境内周囲の竹やぶの中に石組みがありました
神社に関係するものかは不明。
神社橋のたもとに意味ありげな石積みがあるのですが、なんでしょうか
社殿
社殿
由緒
社伝によれば創建は崇神天皇28年(BC70)。
美伊縣主武額明命が、美伊谷山にその祖神建饒穂命、美伊比売命を祀ったのが始まり。
当初の鎮座地は米地(上美伊谷。上記美伊谷山と同じ?)だったとされます。
雄略天皇17年(473)、贄土師連吾筍命の命により、土師の氏人等が埴土を求めて本見塚(土生谷)へ移住するのに伴い、当社も遷座。
さらに宝亀元年(770)、三川山清庭峯(現在地)に遷座したとされます。
延喜式神名帳にみえる「但馬国美含郡 美伊神社」は当社に比定されています。
明治6年村社列格。
合祀・分離の時期は不明ですが、近世まで三川権現社に合祀されていたようです。
三川権現社は、天武天皇3年(674)、役行者が蔵王権現を勧請して開いたと伝えられ、日本三大権現の一つともいわれています。現在は三川山弥勒寺の管理なので、寺院なのだと思われます。
当社より少し奥に行ったところにあります。
毎年5/3には三川権現まつりという大祭が行われ、知恵の炎で煩悩を焼き払うという柴灯大護摩法要が有名とのこと。
ちょうど参拝日は5/3でしたが、夕方だったせいか既に周辺に人はおらず。当初は三川権現社にも参拝しようと思っていたのですが、先に美伊神社に行ったらすっかり忘れてしまいそのまま山を下りてしまいました。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
佐津IC西から県道256号をひたすら南に。
10kmほど行ったところ、神社橋の手前に参道入口。
この赤い橋が神社橋
これは南側からの撮影。北詰の西側に参道入口があります。
橋を渡って100m強行ったところに大きな駐車場があります
もう100mほど奥にある三川権現社・弥勒寺の、あるいは三川山登山者用の駐車場かと思われます。
こちらをお借りするのがいいでしょう。
神社概要
社名 | 美伊神社(みいじんじゃ) | |
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住所 | 兵庫県美方郡香美町香住区三川字イヨロ87-1 | |
祭神 | 美伊毘売命 | 現祭神 |
伊弉冊尊 | 『兵庫県神社誌』 | |
健饒穂命 美伊毘賣命 | 『但馬神社名目抄』 | |
建饒穂命 美伊毘賣命 八千矛神 | 『丹州神社鑑』 | |
罔象女命 | 『奥佐津村神社縁起』 | |
社格等 | 式内社 但馬国美含郡 美伊神社 旧村社 | |
御朱印 | 不明 | |
駐車場 | あり(三川権現社駐車場) |
参考文献
- 「三川村」「三川権現社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「美伊神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第十九巻 山陰道2』皇學館大学出版部, 1984