伊豆田神社。
土佐清水市下ノ加江に鎮座。
式内社 伊豆田神社に比定される神社。
境内
参道入口
社号標
社号標横の碑
読めない…
参道
鳥居
扁額
参道
注連縄を渡した木
この手前まで車で来られます。上掲の写真の通り、狭くて未舗装ですが…
奥に橋が見えてきます
手水鉢
石段前の伊豆田橋
石段
狛犬
社殿
拝殿
本殿覆屋
中の本殿は瓦葺流造とのこと。
境内社等
境内社?
末社として三島神社があるそうなのですが、こちらでしょうか。
参道を歩いている時に定期的にボコボコ音がしたので探してみると、参道入口付近におもしろい鹿威しがありました
獣除けとして効果があるのでしょうか。
由緒
創建時期は不詳。
古くは東の坂本川の森にあったともいわれます。
延喜式神名帳にみえる「土佐国幡多郡 伊豆多神社」は当社に比定されています。
幕末頃に火災にあったそうで、記録が残っておらず由緒はほぼ不詳。
明治初年、無格社指定。
村民はこれを不満として、後に知事や文部省へ県社への昇格を訴えるも果されないまま社格は廃止となり、現在に至ります。
社名はイデユタ(出湯田)に由来し、これは湧き水を意味するようです(お湯に限らない)。
祭神は伊豆那彦命、伊豆那姫命。
なお『日本歴史地名大系』には伊毘志都幣命・伊豆奈比咩命とあります。
これはおそらく、『土佐国式社考』に「伊豆国伊豆奈比咩命神社、出雲國飯石神社、出雲風土記云、飯石郷伊都幣命天降坐、蓋稲霊大御食都姫命、万物之始、人之所天也」とあることによるのではないかと思われますが、この説は他書で「弁ずるに足らず」とか「不穏当」といって退けられています。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
高知市、須崎市の方から高知自動車道や国道56号で土佐くろしお鉄道の中村駅あたりまで出ます。
中村駅の西に中村宿毛道路の四万十ICがありますがそちらには入らず、国道56号の本線で四万十川を渡り、橋の西詰の交差点(位置)から国道321号に入り南下。
ここまでは、宿毛や宇和島方面から中村宿毛道路で四万十ICまで来て、宇和島・足摺岬方面(左手)に降り、上記橋の西詰の交差点まで行くのでもいいです。
北から国道439号や441号で来るのは酷道好きでなければやめたほうがいいです。
11kmほど行くと、伊豆田トンネルという長いトンネルがあります。
トンネルを出た先(位置)で右折、県道346号へ。600mほど先で小さい橋を渡ったら左へ(位置、左が県道。←三原14kmの看板あり)。
左折してから1.3kmほど先、道路右手に冒頭の注連縄の掛かった分岐(位置)があるので、そちらに入ります。
あとは道なりに進んでいくと、上掲の「注連縄を渡した木」の手前に駐車スペースがあります。
参拝時、境内に地元のガイドさんがおり、そこまで車で来てよいことは確認済み。
ただ写真ご覧いただいてわかる通り結構な道なので、不安な方は県道沿いのどこかに停めてきた方がいいかも。
神社概要
社名 | 伊豆田神社(いずた/いつたじんじゃ) | |
---|---|---|
通称 | – | |
旧称 | 伊津多大明神 伊都多大明神 | |
住所 | 高知県土佐清水市下ノ加江字西高知山3135 | |
祭神 | 伊豆那彦命 伊豆那姫命 | 現祭神 |
伊毘志都幣命 伊豆奈比咩命 | 『日本歴史地名大系』 『土佐国式社考』 | |
社格等 | 式内社 土佐国幡多郡 伊豆多神社 旧無格社 | |
札所等 | – | |
御朱印 | 不明 | |
御朱印帳 | – | |
駐車場 | あり | |
公式Webサイト | – | |
備考 | – |
参考文献
- 「伊豆田神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「伊豆田神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第二十三巻 南海道』皇學館大学出版部, 1987