止々井神社跡(奥州市胆沢区南都田字清水下)

止々井神社跡。

奥州市胆沢区南都田字清水下、国道397号沿いにある神社跡。

式内社 止止井神社の旧鎮座地とされる場所。

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跡地

跡地全景

田んぼの一角なので狭いです。

 

土地改良の碑

二本木遺跡の標柱が倒れています。二本木遺跡はこの辺りで発掘された遺跡で、竪穴住居跡等が見つかっているそうです。

 

石碑

由緒

延喜式内社 止止井神社跡

延喜式内社は、国から認められた官社のことで「官幣の社」といわれる。

延暦一七年(七九八)、中央集権制度の統制を地方に徹底させるため、当時の民衆の中心信仰であった神社信仰をもって統治の強化を図ったものである。

神社は、民衆がそれまでに崇拝してきた氏神や地方の崇敬神を官社としたもので「延喜式神名帳」には陸奥国の条に一〇〇座が記載されている。

止止井神社は、胆沢郡七座のうちの一社である。

現在、前沢町古城地内にある止止井神社は、安永のころにこの地から遷座された社といわれる。

★胆沢郡内の延喜式内社

一、止止井神社(胆沢) 五、磐神社(衣川)

二、胆沢川神社(胆沢) 六、駒形神社(金ヶ崎)

三、和我叡登挙神社(胆沢) 七、石手堰神社(水沢)

四、於呂閇志神社(胆沢)

由緒については止々井神社の記事をご参照ください。

 

当地は、止々井神社がかつて鎮座していたとされる場所。

二本木遺跡があることから、古くからの神社があったとするのに違和感はありません。

安永か文政の頃に前沢区古城に止々井神社は遷され、現在ここは跡地として残るのみです。

 

御朱印

跡地なのでありません。

アクセス

水沢駅の南から国道397号をひたすら西へ。

5.5kmほど行くとJAの施設の手前、田んぼに食い込む形で石碑と木が建っている場所があります。

そこが止々井神社跡。

駐車場はありません。

神社概要

社名止々井神社跡(とといじんじゃあと)
通称
旧称
住所岩手県奥州市胆沢区南都田清水下
祭神天湯河桁命?
社格等式内社 陸奥国膽澤郡 止止井神社
札所等
御朱印なし
御朱印帳
駐車場なし
公式Webサイト
備考現社地:止々井神社(前沢区古城字野中)

参考文献

  • 「都鳥村」「二本木遺跡」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第十四巻 東山道3』皇學館大学出版部, 1987