足次神社。
井原市西江原町に鎮座。
式内社 足次山神社の論社。
境内
完全に見落としていましたが、社頭の路地を川の方に出ると注連柱が建っています(位置)。
鳥居
社号標
手水鉢
石段
社殿
拝殿
本殿
境内社等
右は社日塔、左は?
本殿周りに意味ありげな石組
注連縄が懸けられた写真がネットでは見受けられるのですが、参拝時には特にそういったものはありませんでした。
由緒
創建(勧請)は『岡山県神社誌』によれば慶長12年(1607)8月。
『式内社調査報告』が引く明治12年の『神社明細書上控』には「延宝年間(1673~81)、故アリテ西江原ヘモ分霊祭祀シタリト里翁ノ口碑ニ存ス」とあり、上記と70年近く差があります。
延喜式神名帳にみえる「備中国後月郡 足次山神社」を当社にあてる説があります。
『式内社調査報告』が引く『史談いはら五号(史談いばらの誤記?)』によれば「郷社(足次山神社)の前神官井原村大塚信正が寛保四年(1751)に書いた足次山大明神縁起が現存するが、その内容・地名に西江原関係の名称が多く、古いいはれが感じられる」。
しかし、上述の創建時期の伝えや、当地西江原が和名抄にみえる後月郡荏原郷にあたるとされる(和名抄には別に足次郷の名もみえ、足次山神社はそちらに鎮座したと推定される)ことから、あまり有力な説ではないようです。
明治4年無格社となり、甲山八幡神社(位置)の境外摂社に。
現在は法人登記がなされているので、摂社ではなく独立した神社(とはいえ甲山八幡神社の兼務社であろうと思われます)。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
井原市街地から国道486号を東に行き、今市交差点の先(位置)で左斜め後ろ方向に入り、すぐ先の分岐を右に入ると社頭。
ただし駐車場はなく、最近は生活道のため通行ご遠慮くださいの看板も立っているようです。
社前を流れる小田川対岸の河川敷に停められるので(今市交差点から錦橋を渡って南に行くとグラウンド脇に駐車スペースがある)、そちらを借りて歩くのがいいと思います。
神社概要
社名 | 足次神社(あしつぐじんじゃ) |
---|---|
通称 | 足次様 |
旧称 | – |
住所 | 岡山県井原市西江原町44 |
祭神 | 足名椎神 手名椎神 |
社格等 | 式内社 備中国後月郡 足次神社 旧無格社 |
札所等 | – |
御朱印 | 不明 |
御朱印帳 | – |
駐車場 | なし |
公式Webサイト | – |
備考 | – |
参考文献
- 「足次神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 岡山県神社庁編『岡山県神社誌』岡山県神社庁, 1981
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第二十二巻 山陽道』皇學館大学出版部, 1980