赤木神社。
郡山市赤木町の住宅地の一角に鎮座。
安積国造神社の旧社地に祀られている神社。
境内
社頭
社号標
手水舎
鳥居
参道、二の鳥居と社殿
社殿
社殿覆屋
2016年末に改築されたとのこと。
扁額
社殿後ろの木は御神木かしら
由緒
御祭神
和久産巣日神
天湯津彦命
比止禰命
品陀和気命
第十三代成務天皇五年、勅命により阿尺(安積)國造に任ぜられた比止禰命は、安芸國よりこの地に来られ、安積國(安積・安達・田村三郡)を建國され、当國の宗廟として、この赤木山に穀神の和久産巣日神と祖神の天湯津彦命をお祭りされた。後、安積國の開祖比止禰命が合祀せられ、延暦年間、坂上田村麻呂将軍東征の砌、品陀和気命(八幡大神)合祀せられた。
天和二年、品陀和気命が清水台に奉遷され、明治五年、和久産巣日神 天湯津彦命 比止禰命が同所に奉遷された。赤木神社には、現在、奉遷された四神の御分霊が奉祀されている。
赤木神社は安積國造神社の元宮に位置づけられ、まさに安積発祥の地と言い得る。ここ赤木山は、学名赤木古墳(比止禰命の古墳に比定、大安場古墳級)が築かれた所である。明治大正期の開発によって、その山容を見ることができなくなったが、万古不易の当神域(安積國造神社境内地)が、安積の悠久の歴史を伝えている。
宵祭 七月十七日
本祭 七月十八日
社伝によれば創建は成務天皇5年(135)。
初代安積国造比止禰命が当地に社稷の神を祀ったことに始まると伝わります。
詳細は安積国造神社の由緒項をご参照ください。
明治5年(1872)まで、この地に国造神社(現・安積国造神社)が鎮座していました。
現在は、清水台に奉遷された4柱の神(和久産巣日神、天湯津彦命、比止禰命、品陀和気命)の御分霊が祀られています。
当地赤木山(阿賀岐山)は、国造神社創祀の場所であるとともに、初代安積国造の比止禰命の古墳に比定される赤木古墳が築かれた場所でもあります。
赤木古墳は東北地方最大級の前方後円墳だったとされます(東北地方最大の前方後方墳、大安場古墳の1号墳に並ぶ規模だったとか)。
若葉町(赤木町の北、逢瀬川沿い)には幣導内(お祭りの時の御幣の通り道を意味する)という地名が昭和30年頃まで残っており、古代祭祀に関わる場所だったことがわかります。
赤木山は山裾が星総合病院(郡山駅の北東)の先まで広がっているほどの大きさだったそうですが、明治大正期に会津新道の造成や駅前の湿地埋め立てのために土砂が削られ、今はその山容を留めていません。
赤木古墳も壊されてしまったようです。
御朱印
御朱印はあります。
安積国造神社で拝受可(安積国造神社とは別の機会に参拝したため私は拝受していませんが、赤木神社の由緒碑に御朱印受付の旨記述がありました)。
アクセス
郡山駅西口から徒歩10分ほど。
車の場合、神社に駐車場はありません。
付近に(多少距離ありますが)コインパーキングが多数あるので、車の場合そちらを利用しましょう。
清水台の愛宕神社の北にコインパーキングが2つあり(位置①、位置②)いずれも200円/60分、しかも交通量の多い県道57号を渡らずに当社まで来られるので、おすすめ。そこから徒歩5分程度です。
神社概要
社名 | 赤木神社(あかぎじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | 国造神社 |
住所 | 福島県郡山市赤木町16 |
祭神 | 和久産巣日神 天湯津彦命 比止禰命 品陀和気命 |
社格等 | 安積国造神社境外末社 安積国造神社旧地 |
札所等 | – |
御朱印 | あり(安積国造神社にて授与) |
御朱印帳 | – |
駐車場 | なし |
公式Webサイト | http://www.asakakunituko.jp(安積国造神社公式) |
備考 | 当地は安積国造神社の旧地 |
参考文献
- 谷川健一編『日本の神々 神社と聖地 第十二巻 東北・北海道』白水社, 1984