豊田諏訪神社。
真野湾そばの高台に鎮座。
渋手城というお城の跡地に建てられており、市指定有形民俗文化財の能舞台がある神社。
境内
社頭石段
狛犬
社号標
手水舎
鳥居
社殿
拝殿
本殿覆屋
能舞台・境内社
豊田諏訪神社能舞台
佐渡市指定有形民俗文化財。大正11年(1922)に建造、昭和59年(1984)に改修されました。
大正11年(1922)に芸能用舞台「舞殿」として建築され、昭和59年(1984)に本格能舞台に改修されました。
舞台は正面入母屋造妻入、背面切妻造の瓦葺で、本舞台と後座からなり、鏡板には松と竹の絵、天井には演目「道成寺」で使用する鐘穴があります。鏡の間はありませんが、常設の地謡座と橋掛りがあり、橋掛りは複式で舞台裏の楽屋に通じています。
佐渡の能舞台としては比較的新しい建物ですが、演能記録は江戸幕末までさかのぼり、明治期に宝生流西三川派が成立すると集落は活動拠点の一つとなりました。現在、定例能は行われていませんが、夏祭りには毎年子ども神楽が上演されています。
相殿社
明治7年に金刀比羅神社、熊野神社、天満宮が合祀されたとのこと。
秋葉山の碑
石祠
苗木が植えられていました
横の標柱を見るに、九州の天岩戸神社から移されたもののようです。ちなみに天岩戸神社では招霊の木の苗木を一般参拝者向けにも授与しています。
参道脇に岩がごろごろしていましたが、磐座ではなさそうな感じでした
境内はお城の跡地なので、その遺物?
由緒
創建時期は不詳。
正徳2年(1712)より大光寺内薬師堂境内に鎮座(位置、現社地の東北東300m程)。
それ以前に遷座があったかは不明。
寛政5年(1793)火災により旧記焼失。
明治6年(1873)村社列格。
明治11年(1878)渋手城跡地の現地へ遷座。
御朱印
御朱印はあります。
社務所(宮司さんご自宅)で拝受可。
こちらは墨書きを参拝者自身が書き、宮司さんに印を押していただくスタイル。これが御朱印の本来の形だと言うことなので、悪筆ながら書かせていただきました。ひどい字になってしまい、印をいただくときに帳面を渡すのが少し恥ずかしかったです…
なお引田部神社の御朱印もこちらでいただけます。
御朱印をいただいた後に少しお話し聞かせていただいたのですが、入ってきたスズメバチをこともなげに退治されていたのが実は一番印象的でした。
アクセス
国道350号を真野湾沿いに南下します。
真野御陵入口交差点から800m程先、350号がカーブする地点の手前に、南側の高台に登っていく道が分岐しています(位置)。この道に入ります。
うねうねと300mほど登ったところに、境内に車で進入可能な道があります(位置)。
神社概要
社名 | 諏訪神社〔豊田諏訪神社〕(すわじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | – |
住所 | 新潟県佐渡市豊田436 |
祭神 | 建御名方命 |
配祀 | 誉田別命 天津児屋根命 |
社格等 | 旧村社 |
札所等 | – |
御朱印 | あり |
御朱印帳 | – |
駐車場 | 境内駐車可 |
公式Webサイト | – |
備考 | 旧地は大光寺内薬師堂境内(現社地の東北東300m程) |
参考文献
- 「諏訪神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 新潟県神職会佐渡支部編『佐渡神社誌』新潟県神職会佐渡支部, 1926(国会図書館デジタルコレクション 75コマ)