総社神社(佐渡市吉岡)

総社神社。

佐渡市吉岡に鎮座。

佐渡国の総社とされる神社。

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境内

社頭、道路向かいから

 

狛犬

 

社号標

 

鳥居

 

手水鉢

社殿

拝殿

 

本殿覆屋

境内社等

境内社は北野神社、金刀比羅神社、風神社、火神社があるそうですが、北野神社(=天満宮)以外はどの社にあたるか不明でした。

 

境内社?

 

境内社

 

天満宮

 

石祠

 

井戸

まだ現役?

 

能舞台の脇にも祠や碑がありました

 

能舞台

戸が開いている時もあるようです。4月14日の例祭宵宮に狂言が上演されるようですが、それ以外は不明なので、開いているケースはレアかも。

 

佐渡市指定文化財(有形民俗文化財) 吉岡總社神社能舞台

總社神社は佐渡国の総社で、古くは惣座大明神と称され、八社林(中沢田集落付近)にありましたが、徳治2年(1307)に吉岡地頭本間氏によって現在地へ移され、文化年中に總社に改めたといいます。

この能舞台は、切妻造妻入桟瓦葺で、本舞台と後座からなり、天井は後座まで一体の小屋組みで鏡板に松の絵があります。また、常設の鏡の間があり、橋掛りは複式で裏通路が附属しています。建築年代は明治中期頃と推定され、かつては西三川派能楽の定能場でしたが、現在では4月15日の例祭前日に佐渡鷺流狂言(県指定無形文化財)などが上演されています。

 

アクセスの項に書いた裏参道らしき道の付近には、庚申塔が並んでいました

由緒

由緒札

総社

律令時代、国司がその任務の一つとして、国内神祇を巡拝することになっていたが、後世便宜上国衙の近くに諸神を勧請した神社が総社である。

この総社もはじめは佐渡国衙(檀風城址)の近くの八社林に鎮座したものを、徳治二年(一三〇七)吉岡地頭本間氏によって現地に移されたものという。

判読不能な箇所は玄松子の記憶さんの記述を参照しました。

 

総社神社由緒

創立は詳かでないが、往古は、惣座大明神といい、文化中(一八〇四~一八一八)総社の一号に改められた。もと中沢田八社林に鎮座していたものを地頭本間氏の領地東西二七間(約四九メートル)南北六二間(約一一二メートル)の敷地に遷座し、例年流鏑馬(やぶさめ)の神事を奉納した。昔は国司が佐渡へ入ると必らず全島の式内社を巡拝するならわしであったが、その後(?)各社をここに合祀して惣社といい、国内官社九社に事ある時はまずここで儀式を行ない、ちょうど京都の神祇官のようであったと伝えられる。

創建時期は不詳。

往古は中沢田八社林に鎮座、徳治2年(1307)吉岡地頭本間氏によって現在地に遷座されたといいます。

八社林がどこなのかは特定できませんでしたが、中沢田の地名が現社地の北東あたりにあるので、そのあたりでしょうか。檀風城址にも、国府に関係すると見られる下国府遺跡にも近いです。

 

『佐渡国誌』によれば、「本社ノ舊地ナル八社林モ土人ハはつしや林トハ云ハスはつせん林ト發音セリ」とし、現在の祭神は八社の字に拘った故の誤りかと推測しています。

また、同書は「室町時代ノ佐渡古文書ニ十社ノ神事トアリ又金島集ニ十社ノ神在ナトアルモノ或ハ是レカ若シ然リトスレハ十社ハ式内九社ニ天照太神ヲ合祀シタルナラン」と、本来の祭神を佐渡式内9社の祭神及び天照大神とする説も挙げています。

 

『日本歴史地名大系』には、「上新穂(現新穂村)の計良七郎左衛門家所有の天文元年(1532)5月10日の畑野熊野社頭役注文に記される総社大明神の由緒によると、余り神八社を当地の林に捨置いたことにより八社林と称したといい、ここを当社の元地のように記している」と八社林の由来と思しき説が載っていますが、よくわかりません(捨て置かれたという余り神八社は総社と関係あるのか、”当地の林”の当地とはどこなのか、そもそもこれだけでは”当社の元地のように記している”文章には見えない、etc.)。

 

天正17年(1589)上杉氏佐渡侵攻の際に文書宝器を焼失。

かつては惣座大明神と称し、文化年間(1804~1818)に総社に改めたといいます(『神社明細帳』では文化3年3月改称と具体的な時期を示しています)。

 

『佐渡神社誌』では明治6年総社神社と改称、としていますが、総社→総社神社への改称ということでしょうか。

明治6年(1873)村社列格。

御朱印

御朱印はあります。

近隣にある宮司さん宅で拝受可。事前連絡があった方がよさそうです。

大目神社の御朱印もこちらでいただけます。

 

アクセス

旧佐和田町の方から国道350号を南下してきて、新町交差点(位置)で左斜め後ろ方向へ。

すぐ先の真野小学校前交差点(位置)を右折し、250mほど先の交差点(位置)を左折して県道189号へ。

500mほど行くと社頭です。

 

駐車場はありません。

ただし境内北側(位置)に、裏参道らしき道と、1台くらい停められそうなスペースがありました。

神社概要

社名総社神社(そうしゃじんじゃ)
通称
旧称惣座大明神
住所新潟県佐渡市吉岡793
祭神

伊弉諾尊

伊弉冊尊

素盞嗚尊

神功皇后

誉田別尊

天太玉命

大名持尊

少彦名命

社格等

佐渡国総社

旧村社

札所等
御朱印あり
御朱印帳
駐車場なし(境内裏手に1台分ほどの駐車スペース?あり)
公式Webサイト
備考旧地は中沢田八社林(現社地の北東?)

参考文献

  • 「総社神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「総社神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 新潟県神職会佐渡支部編『佐渡神社誌』新潟県神職会佐渡支部, 1926(国会図書館デジタルコレクション 72コマ