天満神社(高山市国府町村山)

天満神社。

国府町村山、宮川が大きく流れの向きを変える場所に鎮座。

式内社 大津神社の論社。

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境内

社頭

 

鳥居

 

社号標

 

 

狛犬

 

手水鉢

 

参道

 

祓戸?

社殿

拝殿

 

扁額

 

本殿

遺跡・古墳

境内には縄文前期の遺跡と、6~7世紀のものとみられる古墳があります。

 

村山遺跡

 

村山遺跡

縄文時代前期(約五千数百年前)の遺跡で、昭和26年(1951年)8月に発掘調査が行われた。

その結果、多数の土器片や石器が出土し、竪穴住居跡1ヶ所が確認された。竪穴住居跡としては、県下最初の発見であった。また、縄文前期の遺跡としては飛驒地方の最も代表的なものである。

竪穴住居の大きさ

赤土面を約30cm程(地表より約1m)掘下げ7.4m×6.6mの楕円形で6個の柱穴があり中央には炉跡(直径1.2m)がある。

 

出土遺物

土器

土器はいろいろな種類が出土しているが、縄文前期の代表的な土器として知られている「関西北白川下層式土器類及関東諸磯式土器類」が中心となって出土し、すでに東西文化の交流があったことを知ることができる。(土器片数約10,000点)

石器

1.)石鏃(やじり)

2.)石錐(きり)

3.)石匙(皮はぎ)

4.)打製・磨製・石斧(石おの)

5.)石錘(おもり石)

6.)訣状耳飾り

7.)石皿

8.)すり石

9.)くぼみ石

10.)その他(約200点)

 

岐阜県指定重要文化財 縄文時代住居跡

昭和三十一年二月二十四日指定

ここは、縄文時代前期の縦穴住居のあった遺跡です。

場所は、天満神社本殿の左後方部にあたります。

縦穴は長径七・四メートル、短径六・六五メートルの円形に近い楕円形で、中央に炉跡があり、中心柱の穴をめぐって六個の主柱穴が配置されています。

岐阜県下で最初に発見された縦穴住居跡で、貴重な遺跡ですから大切に保存しましょう。

 

柳山古墳

 

柳山古墳

1所在地 高山市国府町村山字柳山911

2種別 円墳

3大きさ 9m×9m

4高さ 1.5m

5築造年代 6世紀から7世紀に築造されたと推定される。国府町には約240基の大小古墳が現存している。古墳の大半は円墳で、横穴式石室墳が多い。村山地内には、更に一基存在したが滅失により現存していない。

6古墳の構造 未発掘のため、石室の構造や出土物は、未確認である。

由緒

創建時期は不詳。

縄文前期の遺跡があることから、その頃既に当地に人が居住していたことは確かです。

『国府町史』によると、飛騨初代国造大八椅命が本母国津神社に対する天津神をこの地に祀り、中臣連すなわち村山連をして朝夕に拝祭したとされ、当時は天津神社を称したとされます。

現在合祀されている建速魂命は村山連の祖神とのこと。

 

延喜式神名帳の「飛騨国荒城郡 大津神社」および、三代実録 貞観9年(867)10月5日庚午条にみえる「飛騨国従五位下…大津神…従五位上」の大津神を当社にあてる説があります。

これは『飛騨国十八社考』によるもので、上述の「本母国津神社に対する天津神を祀った」「天津神社を称した」というのはこの書に基づく説。

同書では「式に荒城郡の冒頭に大津神社を所載しているのは、国司の巡拝順序から考えてその所在は国府になければならない。その上一郷一社制であるから高原郷内に大津・栗原の二社があるのは不審である」とし、神岡町の大津神社を式内 大津神社にあてる説を批判しており、また神名帳及び三代実録における大津神社の「大津」は「天津」の誤記であるとします。

 

当社が天満神社となった経緯として、『国府町史』に次のようにあります。

「建武年間、姉小路家綱国司に任じられて下向の際、菅公自刻と伝える御像を奉じて小島城の守護神として祀っていた。
四代目国司参議尹綱のとき、応永18年(1411)後亀山天皇の密旨をうけて兵を挙げた。たまたま広瀬の豪族、広瀬常登入道の援助をえて、向・小島(一説には野口城)の両城にたてこもったが、各方面からなだれ込む足利勢にかなわず、尹綱はとうとう朝倉左衛門の臣井上新兵衛に討たれて、城はえんえんと燃え上がった。北の方早稲香姫は菅公像を捧持して上広瀬の里に落ちのび、像は里人により上の洞の小山に祀られていたが、後この地の天津神社に産土神として合祀されてより、「天満宮」(後天満神社)と称せられ…」

この由緒に基づくならば、当社の(天満神社としての)創建は建武年間ということになります。

 

明治4年村社列格。

御朱印

御朱印の有無は不明。

アクセス

高山市街から国道472号を北上してきて、金桶橋西交差点(位置)を南に入ります。正面の分岐を左折して県道457号に入り、そのまま東へ道なりに行くと神社前へ。

神社の道路挟んで向かいに駐車場あり。

神社概要

社名天満神社(てんまんじんじゃ)
通称
旧称天満宮
住所岐阜県高山市国府町村山626
祭神

菅原道真

天津神

合祀

建速魂神

天児屋根神

社格等

式内社 飛騨国荒城郡 大津神社

日本三代実録 貞観九年十月五日庚午 大津神 従五位上

旧村社

札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場あり
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「村山村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「天満神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第十三巻 東山道2』皇學館大学出版部, 1986