奥津比咩神社里宮。
輪島市鳳至町、鳳来山の麓に鎮座。
舳倉島に鎮座する式内社 奥津比咩神社の里宮。
境内
鳥居
扁額
社号標
国守大伴家持公能登巡行の折この地で舳倉島を詠む
沖つ島 い行き渡りて 潜くちふ 鰒珠もが 包みて遣らむ
天平二十年 家持
石段
手水舎
狛犬
狛犬2
神輿庫?
物陰にあったのですが、なんでしょう…
社殿
社殿
扁額
由緒
当社は輪島沖五十粁の舳倉島に鎮座する延喜式内の古社にして田心姫命を奉祀する 往古は舳倉権現とも称したと伝えられ 他に蛭子社・琴平社・弁天社・祇園社・大和田社・無他社・神明社の七つの末社が鎮座する
中世末期に筑前国鐘ヶ崎より渡来の海士又兵衛以下十数名が舳倉島にて漁業を営むようになってからは深く当社を尊崇し故郷の宗像大社の信仰と相俟って産土神と仰ぐようになった
近年漁業の近代化・多様化などにより 昭和五十年にこの地鳳来山麓に奥津比咩神社里宮を新築し 舳倉島・七つ島の神々の御分霊を勧請して 輪島における氏神信仰の拠点とした
当社所蔵の文化財には「千石積み渡海船の模型と板図」「舳倉島の祭礼資料」などがある
創建は昭和50年。
元々輪島の海士町天地に寛文11年(1671)創建と伝わる恵比須社が鎮座し、産土神社とされていたのですが、明治初年に奥津比咩神社遥拝所に定められました。
昭和50年にその南西方の鳳至町寺山の崖地(現社地)を造成整備して鉄筋コンクリートの社殿を建立、舳倉島と七ツ島の神々の分霊を勧請して奥津比咩神社里宮となりました。
地方(ぢかた)のお宮とも呼ばれるそうです。
現在では例祭などはこちらの里宮で行われています。例祭では神輿入水神事という、その名の通り神輿を担いで海に入っていく神事があるのですが、神輿を担ぐのは女装した男性なのだそうです(祭神が女神だかららしい)。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
国道249号や県道1号で輪島に向かいます。
当社は朝市の北西方向、鳳来山の東麓にあるのですが、駐車場がありません。
付近には朝市の駐車場や、光浦ポケットパーク(当社西・位置)、鴨ヶ浦ポケットパーク(当社北・位置)などがあります。朝市駐車場は朝市開催時間中に出庫の場合のみ有料(300円)、ポケットパークは無料です。
神社概要
社名 | 奥津比咩神社〔里宮〕(おきつひめじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | 恵比須神社 |
住所 | 石川県輪島市鳳至町 |
祭神 | 田心姫命 |
社格等 | 式内社 能登国鳳至郡 奥津比咩神社 奥津比咩神社里宮(境外摂末社?) |
札所等 | – |
御朱印 | 不明 |
御朱印帳 | – |
駐車場 | なし |
公式Webサイト | – |
備考 | 本社は舳倉島の奥津比咩神社 |
参考文献
- 「奥津比咩神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 式内社研究会編『式内社調査報告 第十六巻 北陸道2』皇學館大学出版部, 1985
- 谷川健一編『日本の神々 神社と聖地 第八巻 北陸』白水社, 1985