姫瀧神社。
能登町字藤ノ瀬に鎮座。
式内社 辺津比咩神社の論社。
境内
鳥居
社号標
参道
境内
狛犬
なんでしょう…
社殿
拝殿
本殿
由緒
創建は建久(1190~99)頃と伝わります。
当地の旧家吉尾氏の祖藤兵衛景春が源氏に追われた時、御神体を奉持して難を当地に避けて事なきを得たので、祠を建て鎮座したと伝わります。
当初の鎮座地は時国村(現・輪島市町野町西時国、南時国、曽々木)とも。
延喜式神名帳にみえる「能登国鳳至郡 辺津比咩神社」に当社を充てる説があります。
社蔵の明和元年(1764)の棟札に「竈姫神社」とみえ、明治8年(1875)に辺津姫神社から現社名に改称したとされることが根拠のよう(辺津比咩神社と結びつけていることからみると、「竈姫神社」は「へっついひめじんじゃ」なのでしょうか)。
ただ式内社だとすると上述の建久創建と矛盾が生じます。由緒では「御神体を奉持して難を当地に避けて」ということなので、元々別の地に鎮座していて、当地に遷されたのが建久期ということかもしれませんが。
なお、当社の200mほど南に鎮座する火宮神社(位置)は、姫神である当社に対する彦神とされています(残念ながら訪問時は下調べが足りず知らなかったため未参拝)。
Googlemapの口コミによれば、8月の例祭では2社間をキリコが2往復するようですが詳細不明(あまり規模が大きくないのか、キリコ祭りカレンダーなどには載っていません)。
御朱印
御朱印の有無は不明。
アクセス
能登町宇出津から県道6号を北上します。
3km程度先、長坂バス停のある交差点(位置)で左に折れます。
1.5kmほど先(位置)で左手の道(狭い)に入り上町川を渡ると、左手に鳥居が見えます。
駐車場はありませんが、一応参道から境内まで車で上がることができます。
神社概要
社名 | 姫瀧神社(ひめたきじんじゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | 竈姫神社 辺津姫神社 |
住所 | 石川県鳳珠郡能登町字藤ノ瀬19-59 |
祭神 | 辺都比咩神 市杵嶋比咩命 田心比咩命 湍津比咩命 |
社格等 | 式内社 能登国鳳至郡 辺津比咩神社 旧村社 |
札所等 | – |
御朱印 | 不明 |
御朱印帳 | – |
駐車場 | なし |
公式Webサイト | – |
備考 | 200mほど南の火宮神社は当社に対する彦神 |
参考文献
- 「藤之瀬村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「姫滝神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995