八幡神社(阿波市市場町香美八幡本)

八幡神社。

阿波市市場町香美八幡本に鎮座。

かつて善入寺島に鎮座し、明治期に当社に合祀された杉尾神社は式内社 建布都神社の論社。

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境内

鳥居前の道路を挟んだところに狛犬が二対

 

境内入口には鳥居が三基

 

手前の鳥居の扁額は八幡宮

 

右手の鳥居の扁額は杉尾大明神

この鳥居は当社に合祀された杉尾社の鳥居だそうです。

 

手水舎

 

寛政四年の灯篭

 

狛犬

社殿

拝殿

平成に入ってから改築されたそうです。

 

本殿

 

2014年時の本殿

この後修繕されたようです(上掲の写真は2019年時)。

境内社

境内社の祠

 

猿田彦大神

 

社日塔

 

社地右手奥の境内社

 

記念碑

由緒

八幡神社改築記念碑

当八幡神社創立の日時は明らかでないが、細川氏が秋月城に於て阿波を支配していた頃即ち十四世紀の半ばに創立されたと推定されます。祭神は応神天皇・神功皇后・玉依媛命・大己貴命・事代主命・大山祇命・猿田彦命・萱野媛命・菅原道真公です。明治以降に善入寺島の杉尾神社をはじめ他に五社が合祀されました。

近年、社殿の老朽化が進み、氏子中より改築の声が高まり、平成八年十月に改築奉賛会が結成され、改築に着手しました。このたび竣工を見るに至りましたので各位の御協力を石に刻んで後世に伝える次第です。

創建時期は不詳ですが、細川氏が秋月城で阿波を支配した14世紀半ばころの創祀ではないかとの推察が上記境内石碑にあります。

由緒も不詳。

 

『阿府志』では「阿波郡香々美村藤大夫須賀在俗号杉尾大明神」として、当社に合祀された藤太夫須賀杉尾社を延喜式神名帳にみえる「阿波国阿波郡 建布都神社」に比定しています。

杉尾社は、明治以降に当社に合祀されたうちの一社で、元は善入寺島(当社南にある、日本最大の川中島)に鎮座していたそうです。

 

主祭神は元々の八幡神社祭神と思われる誉田別命、足仲津彦命、息長足姫命。

藤太夫須賀杉尾社の祭神は相殿の大己貴命ではないかと思いますが、不明。

御朱印

御朱印の有無は不明。

アクセス

郷社本の建布都神社の南から県道138号を西に行き、1.3kmくらいのところ(位置)を北に入ると神社に着きます。周りに目印がないので説明しづらい場所ですが。

鳥居前には車止めがありますが右の方から境内に車乗り入れ可。

神社概要

社名八幡神社(はちまんじんじゃ)
通称香美の八幡さん
旧称
住所徳島県阿波市市場町香美八幡本176
祭神

誉田別命

足仲津彦命

息長足姫命

相殿

大己貴命

草野姫命

大山祇命

玉依媛命

菅原道真公

社格等

式内社 阿波国阿波郡 建布都神社(合祀の藤太夫須賀杉尾社)

旧村社

札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場なし(境内に駐車可)
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「香美村」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「八幡神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第二十三巻 南海道』皇學館大学出版部, 1987
  • 徳島県神社庁教化委員会編『改訂 徳島県神社誌』徳島県神社庁, 2019