土崎神明社。
秋田港の西、土崎港中央に鎮座。
国指定重要無形民俗文化財、土崎神明社祭の曳山行事が有名な神社。
境内
鳥居
社号標
手水舎
上記鳥居の右手に小さめの鳥居
国重要無形民俗文化財 土崎神明社祭の曳山行事指定記念碑
境内奥の土崎街区公園には機関車が保存されていました(D51 370だそうです)
境内およびその東にある土崎街区公園は、湊城というお城の跡地だそうです
秋田市土崎港中央三丁目九番
湊城は安東氏の居城であった。
築城年代や規模は明らかでないが、天正元年(一五七三)当時すでに湊城があり、また現地形と元文年間(一七三六~一七四〇)の古絵図によると、堀をめぐらした平城であった。慶長四年(一五九九)から翌年にかけて本格的築造がなされた。
慶長七年(一六〇二)秋田入りした佐竹氏も一時ここに拠ったが、同九年(一六〇四)久保田城に移ったあと廃城となった。
社殿
拝殿
扁額
本殿
境内社
本殿向かいに境内社が並んでいます。
番匠神社
日影稲荷神社
西宮神社
菅原神社
御輿堂
庚申碑等の石碑群
御神木?
由緒
由緒
祭神 天照皇大神
慶長七年旧藩主佐竹家常陸国水戸ヨリ遷封之時該国人川口総治郎旧縁ヲ以テ追尾シ来リ其所信水戸ノ神明社ヲ奉シ私邸ニ勧遷ス已後当港人家漸ゝ稠密スルニ及ヒ鎮守無カレヘカラサルヲ以テ里閭協議シ元和元年更ニ旧城主阿部秋田城介ノ城墟ニ遷坐シ之ヲ一郷二千余戸之産土神ト致セシヨリ佐竹家ニ於テモ崇敬社之列ニ加ヘ当港糶米百石之税金ヲ其下行ニ供給致サレ佐竹源義和朝臣ニ至リ直筆之懸額ヲ奉シテ至誠ヲ表セラル毎年七月二十日二十一日ヲ以テ例祭二十一日ニハ神輿渡御ノ儀アリ多少ノ山棚辿物等ヲ奉進美観ノ盛典ナリ氏子各町順序年番ヲ以テ祭事ヲ拮据ス毎二十一年ニ遷座式ヲ行フ明治十四年三月県社ニ昇格セラレタリ
当社は慶長7年(1602)、佐竹義宣が常陸から秋田に移った時、ともに移り、土崎の肝煎役となった旧臣川口惣次郎の氏神でした。
当初は川口氏の屋敷内に祀られていましたが、元和6年(1620)、藩主の許可を得て湊城の跡地(現在地)に土崎総鎮守として遷座、社殿を建立。
明治14年(1881)県社に列格。
例祭で行われる曳山行事は有名で、平成9年(1997)には「土崎神明社祭の曳山行事」として国重要無形民俗文化財に指定されました。
曳山や武者人形の外観はお祭りを実際に見ていないため手元にないので、お手数ですが画像検索してみてください。
御朱印
御朱印はあります。
社務所で拝受可。
近年オリジナル御朱印帳も出ました。
余談
当社の南西約700mの場所に、NHKの番組でうどんそば自販機が取り上げられ、一躍有名となった佐原商店がありました。
が、2016年3月末をもって閉店してしまいました…
在りし日のうどんそば自販機
放送後に同型の中古機が見つかって交換したため、放送時とは別物です。
先代ではあふれていたつゆもあふれませんでした。
佐原商店が閉店した現在は、すぐそばの道の駅あきた港内、セリオンリスタにて稼働中。
移設後も見に行きましたが、休日のお昼時だったせいもあってか行列で買う前にお湯切れになってしまいました(一度お湯が切れると30分ほど待たなくてはならない模様)。
佐原商店にあった頃に食べたうどん
ぶら下がっていた七味
こっちのホットスナック自販機は移設されなかったようです
悲しい…
佐原商店(手前の建物)
閉店後取り壊されて今はもう、ありません。
アクセス
JR土崎駅の西約200m。
土崎駅から県道161号を西に行けばすぐです。
参道入口に駐車場あり。
神社概要
社名 | 神明社〔土崎神明社〕(しんめいしゃ/つちざきしんめいしゃ) |
---|---|
通称 | – |
旧称 | – |
住所 | 秋田県秋田市土崎港中央3-9-37 |
祭神 | 天照大御神 |
社格等 | 旧県社 |
札所等 | – |
御朱印 | あり |
御朱印帳 | あり |
駐車場 | あり |
公式Webサイト | http://tsuchizakishinnmeisha.or.jp |
備考 | – |
参考文献
- 「神明社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
- 「神明社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
- 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 中巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 634-635コマ)