清瀧神社(大野市清瀧)

清瀧神社。

大野市清瀧に鎮座。

式内社 國生大野神社を合祀したとされる神社。

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境内

一の鳥居

境内から200mほど東にあります。

 

社号標

 

二の鳥居

 

社号標

 

手水舎

 

狛犬

社殿

拝殿

 

扁額

 

拝殿裏石段

 

本殿前狛犬

 

本殿

境内社等

厳島神社

 

稲荷神社

 

菅原神社(天満宮)

 

松尾神社

 

八幡神社

 

 

神具庫か神輿庫?

 

社務所?

 

何やら意味ありげな空間

由緒

清瀧神社由緒

社名 清瀧神社

 

祭神 大國主命

合祀

天照皇大神 神明神社

大國魂命 式内國生大野神社

事代主命 蛭子神社

一言主命 一言神社

 

祭礼

元旦祭 正月一日

祈年祭 如月中

春祭 五月

御輿渡御 五日

式典 七日

夏越大祓 六月三十日

秋祭 八月七日

新嘗祭 神無月中

七五三詣 十一月十五日

年越大祓 十二月三十一日

 

境内社

八幡神社

稲荷神社

松尾神社

菅原神社

 

由緒沿革

清瀧神社の創立年代ははっきりしませんが古記によりますと室町時代の応永五年(一三九九年)に越前国大野の亀山の麓に奉遷されました。その後戦国時代になって織田信長公の幕下の金森長近公が亀山に城を築くということでその発願によって、天正元年(一五七三年)十月に蛭子山に御遷座になり現在に至っております。

天正三年から江戸末期まで一年置に亀山へ御山渡り(神輿渡御)の祭礼が行われました。

その折各町内では、奉賛の催し物を造り競い合ってたいへん賑ったと伝えられております。

毎年二月七日(旧暦)の祭礼には火の災厄を除く祈念と藪雨(弓を射る式法)が行われていました。

歴代の大野城主は、清瀧神社を産土神と仰がれて社領(黒印地領)、社殿の新築、改築、修繕などの費用を寄進されました。

大黒様と尊んだ氏子崇敬者の方々の喜捨によりまして社頭は整い荘厳な神域に御神徳を称えてまいりました。

創建時期は不詳。

社伝によれば、応永5年(1398)に大野郡大野町亀山山嶺に鎮座したとされます(境内由緒書には奉遷とあるので、元は別の場所にあったか)。

また安政5年(1858)の『略縁記』によれば、往昔亀山の麓に鎮座したが、天正元年(1573)、金森長近が亀山に城を築くにあたり、当社を蛭子山(大野郡大野町清龍、現在地?)に移したとも。

代々の領主は当社を産土神として崇敬し、天正3年(1575)~江戸末期までは隔年で亀山へ御山渡り(神輿渡御)の祭礼が行われたといいます。

 

明治5年郷社列格。

 

明治42年、大野町篠座字花畑鎮座の国生大野神社、大野町西二番鎮座の神明神社、蛭子神社(鎮座地不明)を合祀。

この合祀社のうちの国生大野神社は延喜式神名帳にみえる「越前国大野郡 國生大野神社」の論社とされています。

合祀以前の資料には、清瀧神社を国生大野神社、国生大明神と記しているものも多数ありますが、清瀧神社自体は式内社の論社とはされていないようです。

 

祭神は大国主命。

合祀神は大国魂命、事代主命、天照皇大神、一言主命。

大国魂命は國生大野神社、事代主命は蛭子神社、天照皇大神は神明神社のそれぞれ祭神ですが、一言主命については不明。

御朱印

御朱印の有無は不明。

ネット上の情報では、正月と祭礼時限定で授与されるとのこと。

アクセス

当社は駐車場がありません。ちょっと北に城下町西広場駐車場という観光用無料駐車場があるのでそこを使うのがいいと思います。

越前大野駅前から国道476号を西に走っていくと、赤根川沿いに出ます。

そのすぐ右手(位置)に橋があり、その先に観光用駐車場(位置)。神社までは徒歩4~5分。

神社概要

社名清瀧神社(せいりゅうじんじゃ)
通称
旧称

清瀧大権現

青龍大明神

國生大明神

住所福井県大野市清瀧124-15
祭神大國主命
合祀

大國魂命

事代主命

天照皇大神

一言主命

社格等

式内社 越前国大野郡 國生大野神社(合祀)

旧郷社

札所等
御朱印あり(祭礼時限定?)
御朱印帳
駐車場なし
公式Webサイト
備考旧地は亀山山嶺、あるいはその麓

参考文献

  • 「清滝神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「清瀧神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第十五巻 北陸道1』皇學館大学出版部, 1986
  • 福井県神社庁編『御大典記念福井県神社誌』福井県神社庁, 1994
  • 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 中巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 713-714コマ