久佐奈岐神社(静岡市清水区山切)

久佐奈岐神社。

東名清水JCTの北、清水区山切に鎮座。

式内社 久佐奈岐神社に比定される神社。

広告

境内

社頭

 

鳥居

 

扁額

「東久佐奈岐神社」

 

社頭の灯籠

 

参道

 

手水鉢

 

二の鳥居

 

扁額

こちらも「東久佐奈岐神社」

 

狛犬

 

手水舎

社殿

拝殿

 

本殿

境内社等

境内左手に多数の境内社を納めた社殿

 

中央に4社

左から今宮社、白髭社、金毘羅社、稲荷社

 

左に2社

左から天満宮、九万八千霊社

 

右に3社

左から雨之宮社、津島社、事比羅社・雨之宮社(1つの祠の前に2つの札が掛かっているので合殿?)。

 

右手に一社

こちらだけ社殿の外にあります。社名の表示なし。

 

境内の木々

由緒

式内 久佐奈岐神社

鎮座地 清水市山切字宮平一〇一番地

御祭神 日本武尊

合祀 弟橘媛命 吉備武彦命 大伴武日連命 膳夫七掬胸脛命

由緒

庵原川流域は古代には廬原の国と呼ばれ、その政治的中心となったのが、庵原古墳群の立地する丘陵に囲まれたこの平野であります。

当社は人皇第十二代景行天皇の時代(西暦一一〇年、約一八八四年前)に詔勅により皇子日本武尊が東征の途中この地に本営を設けたとされる旧蹟の地にあります。

創立年代は古くして不詳ですが、東征の副将軍として活躍した、吉備武彦命が後に其の功績により廬原の国を賜り、尊の縁り深いこの地に社殿を造営し日本武尊を祀ったのが創祀とされ、其の後お供として東征に随行した姫、弟橘媛命を初め諸神を合したものと考えられております。

文献上の記録では風土記に第十三代雅足彦(成務天皇)の元年(西暦一三三年、約一八六一年前)に官幣を奉るとあり、異本類聚六国史に清和天皇、貞観元年(西暦八五九年、一一三五年前)久佐奈岐神社従二位を授くとある。延喜式(平安時代初期の儀式や制度を定めた律令の施行細則)神名帳には廬原郡三座(久佐奈岐神社・御穂神社(三保)・豊積神社(由比))と記載されており、式内社であります。

昔は有度の草薙神社に対し、東久佐奈岐神社、或いは東久佐奈岐大明神等と称えられたこともありましたが、明治六年郷社に列せられてからは、今の社名となっております。

御神体

本殿に四柱の御神像が鎮座されており、これは朝廷より賜った貴重なもので開披してはならないとの言伝があります。

境内社

稲荷社 宇迦之御魂命

白髭社 武内宿祢

天満宮 菅原道真

雨之宮 天之水分神 国之水分神

津島社 須佐之男命 稲田比女命

金刀比羅社 金山彦命 大国主命

今宮社 素鳴命 稲田比女命

九万八千霊社 東征軍の御供の諸神

事比羅社 金山彦命 大物主命 少彦名命

雨之宮社 志那都比古命 志那都比賣命

元々当地は、日本武尊が東征の途中に本営を設けた地とされています。

その後、東征に随伴した吉備武彦命が廬原国を賜り、この地に社殿を造営し日本武尊を祀ったのが創祀といわれています。

『駿河志料』は創建時期を景行天皇の御代とします。

『惣国風土記』に「稚足彦天皇元年辛未、始祭之奉官幣」とあり、『式内社調査報告』は稚足彦天皇を景行天皇として『駿河志料』がこれを採用したとしています。稚足彦天皇は成務天皇でありおかしな記述にみえますが、稚足彦天皇元年は官幣が奉られた年=創建はそれ以前=先代の景行天皇の時代という解釈なのでしょうか。

 

境内地を含む周辺に東久佐奈岐古墳群が存在していたようですが現在は不明。恐らく宅地化でほぼ消滅していると思われます。境内に一部残っているかもしれませんが…

 

由緒書によれば異本類聚六国史 清和天皇貞観元年(859) 久佐奈岐神社従二位を授くとあるとのこと(異本類聚六国史というのは類聚国史の異本でしょうか)。

 

延喜式神名帳にみえる「駿河国廬原郡 久佐奈岐神社」は当社に比定されています。

 

かつては有度の草薙神社と区別するため、「東草薙社」「東久佐奈岐神社」「東久佐奈岐大明神」と頭に東を冠していたようです。

 

 

日本武尊の東征に供奉した諸神にちなみ「九万八千社」「九万八千の御社」とも称され、例祭では9万8千本の幣帛を奉っていたのだとか(後に98本に省略されたという)。

 

明治6年郷社列格。

 

主祭神は日本武尊。

弟橘姫命、吉備武彦命、大伴武日連命、膳夫七掬脛命を配祀。いずれも東征に随伴した人々。

『駿河志料』には「此四柱の外は御名も伝はらねど、多かりし故に九万八千とは統て称けるならん」とあります。現在、九万八千柱の諸神は境内社の九万八千霊社に祀られているようです。

『神名帳考証』には草薙剣霊とあります。

御朱印

御朱印の有無は不明。

アクセス

この辺りは高速のICが2つあり、市街地もそう遠くないので、ルートがいくつもあります。

細かい説明はできないので、とりあえずここを目指してください(神社近くの斎場脇の交差点)。

そこから北北西に直進で鳥居前にでます。

 

問題は駐車場がないこと。付近は住宅地で道幅は狭く、コインパーキングもありません。付近の施設にお願いして停めさせてもらうくらいしか…

あるいは清水駅付近のコインパーキングを利用し、そこからレンタサイクルでを使う手もあります(清水駅付近にいくつかステーションがあります)。大体片道20分程度。

神社概要

社名久佐奈岐神社(くさなぎじんじゃ)
通称
旧称

東草薙社

東久佐奈岐神社

東久佐奈岐大明神

九万八千社

住所静岡県静岡市清水区山切101
祭神日本武尊
配祀

弟橘姫命

吉備武彦命

大伴武日連命

膳夫七掬脛命

社格等

式内社 駿河国廬原郡 久佐奈岐神社

旧郷社

札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場なし
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「久佐奈岐神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 教部省編『特選神名牒』磯部甲陽堂, 1925(国会図書館デジタルコレクション 185コマ
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第九巻 東海道4』皇學館大学出版部, 1988
  • 静岡県郷土研究協会『静岡県神社志』静岡県郷土研究協会, 1941
  • 中村高平『駿河志料 第4編』静岡郷土研究会, 1930, p.14-15(国会図書館デジタルコレクション 18コマ
  • 明治神社誌料編纂所編『明治神社誌料』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 909コマ
  • 度会延経『神名帳考証』(佐伯有義編『神祇全書 第一輯』思文閣, 復刻版, 1971.所収)
タイトルとURLをコピーしました