草薙神社〔古宮〕(静岡市清水区草薙)

草薙神社古宮。

清水区草薙、JR/静鉄草薙駅すぐ近くのマンション敷地内に鎮座。

草薙神社旧地とされる地に残る小祠。

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古宮

マンション前の古宮

完全に敷地内なので、カメラを構えていると不審がられないか心配でした。お参りの際はお静かにどうぞ。

 

境内地

この一角だけ舗装されておらず、2本だけですが木もあります。

少なくとも2009年までは後ろ(県道側)にも建物があったようですが、現在は駐車場になっています。

 

鳥居

 

古宮

 

意味ありげな丸い石

由緒

由緒については草薙神社の記事をご参照ください。

こちらは草薙神社の当初の鎮座地とされる場所。

現社地への遷座時期は不明ですが、平安時代とも、天保18年(1590)の社殿造営の時とも。

遷座後(いつからかは不明ですが)に小祠が建てられ、古宮として祀られています。

 

マンションを挟んで反対側に説明板があるのですが、私は県道側から入ったので気づきませんでした。

ネットに画像があったので、内容の文字起こしだけ…

天皇原と古宮

日本の古い歴史書「日本書紀」に書かれている日本武尊の「草薙の剣伝説」にかかわる、由緒ある土地で、草薙川をはさんでこの付近の平な土地を天皇原と呼んでいる。尊の父「景行天皇」がこの地を訪れ乗物を留められ、日本武尊を偲び神社を建て、尊の霊を祀られ草薙神社と名付けられました。

今、此の所を「古宮」と呼ばれるのは、草薙神社が現在の地に遷座されるまでは此の所にあったので、その名が残っている。

では何時頃遷座されたか、草薙神社建築の記録によると天正十八年(一五九〇)徳川家康公が造営されたという、棟札が有り、また寛政九年秋里籬嶋作・東海道名所図絵・巻四・草薙神社の項に「初めは少し西に神社ありしが天正十八年官家(徳川家康)の台命によってここに移す」という記録もあり、その頃遷座されたと思われている。今は、社と鳥居と両側の樹木が旧草薙神社跡地として守られている。

 

御朱印

御朱印の有無は不明。

旧地なのでないとは思いますが。

アクセス

JRもしくは静鉄の草薙駅で降りて県道407号の方へ向かい、草薙駅前交差点を渡った先、道の左手に静清信用金庫草薙支店があります(位置)。

その向かい(北側)にあるマンションの駐車場端に古宮の説明板が設置されています。そこからマンションの北側に抜けると古宮があります。

 

駐車場はないので、車なら近くのコインパーキングへ。

ここここここが100円/30分(静鉄草薙駅前のリパークが一番近いですが200円/40分)。ただし駅前なのでどこも混んでます。

神社概要

社名草薙神社〔古宮〕(くさなぎじんじゃふるみや)
通称
旧称
住所静岡県静岡市清水区草薙1-18-12(マンションの住所)
祭神日本武尊
社格等

式内社 駿河国有度郡 草薙神社(旧地)

札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場なし
公式Webサイト
備考現社地:草薙神社

参考文献

  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第九巻 東海道4』皇學館大学出版部, 1988