亀山神社(呉市清水)

亀山神社。

呉駅の東(東南東)1km強の場所に鎮座。

旧呉市の総氏神とされ、現在は神社本庁の別表神社に指定されている神社。

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境内

表参道入口の注連柱

 

一の鳥居

 

扁額

 

社号標

 

社号標脇の狛犬

 

二の鳥居

 

狛犬

 

手水舎

 

狛犬

 

古い手水鉢

 

狛犬

 

青銅灯篭

 

案内板

青銅灯篭 一基 治工 西村和泉椽藤原政時 作

本青銅灯篭は安永八年 尾張侯、徳川宗睦より将軍家の為め上野寛永寺に奉献されたもの二基の中の一基で、幕末彰義隊の変の際当時の寺社奉行、平岡某が寛永寺を守護した功により輪王寺の宮より授与されたものであるが、平岡某の女が高橋帚庵氏の息に嫁した際、持参して高橋家の所有になった、その後高橋氏より岸本吉左衛門氏の手に渡り、昭和に至り岸本氏より永野護氏の住宅新築祝として永野氏に贈られ、永野氏より水野甚次郎氏が新居を佐伯郡大野町に定めたとき、祝として水野家に贈られ永く庭園にその偉容を誇っていた所、此度当亀山神社再建の功成るに及び有志の熱誠なる乞ひを納れて水野家より奉献された由緒あるものである。

社殿

拝殿

 

扁額

 

本殿

境内社等

参道左手に稲荷神社

 

厳島神社遥拝所

 

三宝荒神遥拝所

 

伊勢神宮/明治神宮遥拝所

由緒

亀山神社略記

由緒

当社は帯中津日子命(仲哀天皇)・息長帯日売命(神功皇后)・品陀和気命(応神天皇)の三柱を主祭神として祀る古社で「八幡さん」と呼ばれ親しみ敬われ、家内安全・商売繁盛を始め学問・安産・交通安全・厄除け等の神様として崇敬を集めている。

創建時代は不詳だが、呉宮原村字亀山(現在の入船山記念館の所)の地への御鎮座は文武天皇大宝三年(七〇三)八月中旬と伝えられている。

この頃の社号は「大屋津日売神社」【大屋津日売とは、家屋・木の神の名で、この地域の中心産業が木に関わる産業であった事の表れと言えよう】、「鈴音宮」【参拝者や神楽の鈴の音が絶えないお宮、の意】「日売島神社」【大分県姫島の神が天武天皇白鳳八年(六七九)栃原村甲手山に天降り給ひ、後、亀山にご遷座との古伝あり】等称され、後「大帯日売神社」【大帯日売は、神功皇后の別名】、「八幡宮」【九世紀以降か?】更に「皇城宮」【寛政十一年(一七九九)に奉献、現存の燈籠にこの社号が残る。現在でも用いられ、この燈籠にもある日月の神紋は文明年間(十五世紀後半)よりといわれ八幡宮の神紋としては例の少ないものであると言われている】、明治維新の際「亀山神社」と改称される。

このような社号の変遷に、常に地域の生活と密着した心の故郷の姿がうかがえる。

呉鎮守府設置の折、入船山より明治二十三年五月現在地に移転。

昭和十六年十月村社より県社に昇格。

昭和二十年七月二日早暁戦災により焼失。

昭和三十年五月十二日再建。

昭和三十二年別表神社として登載される。

当社の主な祭事

元旦祭(一月一日)・節分祭・紀元祭(二月十一日)・例祭(十月第二日曜日、その前日を前夜祭)・七五三(十一月)・大祓祭(十二月三十一日)・毎月一日、十五日(月次祭)。

例祭は昭和四十二年迄は十月十六日・十七日、四十三年から十月九日・十日、平成十二年から十月第二日曜日執行と改められる。「人祭り」とも呼ばれ多くの参拝者で賑わう。

創建時期は不詳。

明治初期には失われていたという古文書には、筑紫国宇佐島(宇佐市を指す。宇佐神宮?)から姫島(大分県国東半島沖の島)に遷座、白鳳8年(668?)に安芸国栃原村甲手山に遷座、大宝3年(703)に呉宮原村字亀山(現・入船山記念館の場所)に鎮座したとあるようです(由緒書による)。

(なぜ豊前の宇佐を筑紫と書いているのかは不明。そして明治初期に失われたはずの古文書の文章が由緒書に載っている理由も不明。断片的に残っていた?)

 

当初は「大屋津日売神社」「鈴音宮」「日売島神社」等と称されており、後には「大帯日売神社」「八幡宮」「皇城宮」とも称されたといいます。

時代によって幾度かの社号の変遷を経てきたようです。それぞれの社号については、亀山神社のサイトに詳しく説明があるので、ご覧ください。

「皇城宮」だけは、いかんせん由来がよくわかりませんが…

 

 

明治に入り、亀山神社と改称。

当初の社格は村社で、昭和16年県社に昇格。

明治の頃までは、現在の入船山記念館がある辺りに鎮座していたようです。

 

入船山記念館(位置

 

呉鎮守府開設に際し、境内地の入船山が接収されたため、当地に遷座(神社のWebサイトでは明治19年、神社発行の由緒書には明治23年遷座とあります)。

昭和20年(1945)に戦災で焼失しますが、昭和30年(1955)には再建。

昭和32年(1957)に神社本庁の別表神社に指定。

御朱印

御朱印はあります。

社務所で拝受可。

私の参拝から少し後に、オリジナル御朱印帳ができたようです。あと1か月早く出ていてくれたら…

種類は布製、木製(シンプル版)、木製(やぶ版)があるようです。

詳しくは神社公式サイトの御朱印帳紹介ページをご参照ください。

アクセス

呉駅の東、国道185号の四ツ道路交差点(位置)を南東へ。

その先、清水1丁目のY字路(位置)は左手へ。

さらにその先、神応院交差点(位置)を左へ。

そこから道なりに200mほど進むと左手に駐車場入り口があります(位置)。

ここを入ったら社殿の後ろからぐるっと回って社殿の西側に行くと駐車場があります。

神社概要

社名亀山神社(かめやまじんじゃ)
通称八幡さん
旧称

大屋津日売神社

鈴音宮

日売島神社

大帯日売神社

八幡宮

皇城宮

住所広島県呉市清水1-9-36
祭神

帯中津日子命(仲哀天皇)

息長帯日売命(神功皇后)

品陀和気命(応神天皇)

相殿

高御産巣日神

奥津比賣命

奥津日子命

萬幡豊秋津師比賣命

久久能智神

火之加具土神

宇気母智神

天吉葛神

伊賀古夜比賣神

社格等

旧県社

別表神社

札所等
御朱印あり
御朱印帳あり(布製1種、木製2種)
駐車場あり
公式Webサイトhttp://www.kameyama-jinja.com
備考

参考文献

  • 「亀山神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995