八幡神社(阿南市見能林町東浦)

八幡神社。

阿南市見能林町東浦に鎮座。

巨岩「みそぎ岩」のある神社。

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境内

注連柱

 

手水舎

 

鳥居

 

扁額

『徳島県神社誌』の由緒にも特に合祀の経緯などは書かれていないのですが、八坂神社が合祀されているようです。

 

狛犬

社殿

拝殿

 

扁額

 

本殿

 

八幡神社社殿改築記念碑

古い歴史と伝統のある旧社殿は明治八年に建立され、凡そ百三十年の歳月を経て、損傷老朽等は著しく、擁壁も崩れ、修復及ばず速やかに造立を期すべく永年念願いたして参りましたが、時恰も平成十一年十一月神社総代会において「社殿改築は地域の総力を挙げて取り組む課題である」との決議により、地域の代表者による社殿改築検討委員会を組織し検討を重ねた結果、社殿改築の気運高まり、平成十四年十二月八幡神社改築奉賛会を結成、氏子内外の人々の絶大なる御奉賛により、多額の浄財が寄進され、宿願の社殿改築と擁壁及び境内の拡張整備事業を完遂することができました。ここに御神意を安げ奉ると共に、御神徳の発揚を期し、敬神崇祖の民族的美風と輝かしい伝統並びに精心が子々孫々に継承され、敬神の念篤き氏子崇敬者一同の益々の開運隆昌と子孫の繁栄を祈念するものなり

境内社等

子安神社鳥居

 

子安神社狛犬

 

子安神社

 

土肥神社

 

土肥神社左に八意神社

 

土肥神社右手の石祠群

 

境内社

境内社の中では一番大きいのに社名掲示なし。『徳島県神社誌』の記述からして天満神社ではないかと思われますが…

 

境内社狛犬

 

中央に水神神社、その隣に見喜神社

他の祠は社名掲示なし。

 

野守神社(左)、稲荷神社(右)

 

金刀比羅神社(左)、秋葉神社(右)

 

若宮神社

 

山川家一統 鎮守大明神

 

地神神社

 

神社祭事暦表

一、元旦祭 一月一日

二、春の地神さん 三月の社日

当日、左の十社の小宮祭を行う

地神神社 龍宮神社 天満神社 御祭神社 秋葉神社 弁財天神社 稲荷神社 金刀比羅神社 野守神社 賀志波比賣神社

三、春の総会 五月上旬(日曜日)

四、夏の御祭り(ぎおんさん) 七月中旬

五、秋の総会 九月上旬(日曜日)

六、秋の地神さん 九月の社日

七、秋の御祭り(八幡さん) 九月下旬

八、津峯神社秋の大祭 十一月十七日、十八日

九、新嘗祭 十一月下旬

十、子安神社御祭 十二月十四日、十五日

みそぎ岩・小門神社

境内北にみそぎ岩と呼ばれる巨岩(岸壁?)があります。

一旦境内を出て、神社東の道を北に少し行ったところ。

 

みそぎ岩

 

みそぎ岩の中程に小門神社があります

 

みそぎ岩 阿南市見能林町

目の前に広がる風景、阿波岐原の中を流れる打樋川は、古代ここに狭い海峡があったことを物語っています。

伊邪那伎大神は、伊邪那美大神に追われ、黄泉国から「竺紫の日向の橘の小門の阿波岐原」に逃げてきて、穢れを祓うため阿波岐原でみそぎを行い様々な神様が生まれたと「古事記」に書かれています。

ここで、みそぎをしようと身体につけている御杖(つえ)を投げると、衝立船戸神となり。

次に御帯(おび)からは、道之長乳歯神。

御嚢(ふくろ)からは、時量師神。

御衣(ころも)から和豆良比能宇斯能神。

御褌(はかま)から道俣神。

御冠(かんむり)から飽咋之宇斯能神。

左の御手の手纏(てかざり)から、奥疎神。

次に奥津那䙝佐毘古神。

次に奥津甲斐辮羅神。

右の御手の手纏から名は、邊疎神。

次に邊津那塾佐出比古神。

次に邊津甲斐辮羅神。

阿南市沖の伊島の當所神社には全国で唯一、伊邪那伎大神が投げた奥津那䙝佐毘古神・奥津甲斐辮羅神・邊疎神がお祀りされていることからもこの地、阿波岐原で伊邪那伎大神がみそぎをされたことを思い起こします。

 

この岩がいつからみそぎ岩とされ、祀られているのかは不明。

名前からして伊邪那岐命の禊祓と関連がある岩のように思われますが、案内にはそのあたり書かれておらず不詳。イラストでも禊ぎをしている場所から少し離れた所に岩が描かれています。

元より磐座とされていて、古事記と結びつけてみそぎ岩の名を付けたのでしょうか。

由緒

創建時期は不詳。

詳しい由緒も不詳。

『寛保改神社帳』には「見能方村 八幡宮 別当見能方村 千福寺 神主見能方村 徳兵衛」とあります。

 

昭和27年に賀志波比売神社を合祀。

賀志波比売神社は現在、当社の南、県道を挟んだ場所にあり、当社の飛地境内社となっています(上記の合祀とは一時的に本殿に合祀したのか、飛地境内社としたことを指すのかは不明)。

 

御朱印

御朱印の有無は不明。

本務社は津峯神社です。

 

アクセス

賀志波比売神社のアクセス項参照。

賀志波比売神社の案内板のある交差点で、北側の道に入っていくと当社前に出ます。

境内南、子安神社の鳥居前あたりが空き地になっており、そこに停めました。

境内東の神楽殿?だんじり庫?の裏にもスペースはあるのですが、駐輪場としか書いておらず民家の入口もあるので、駐車場なのかは不明。

神社概要

社名八幡神社(はちまんじんじゃ)
通称
旧称
住所徳島県阿南市見能林町東浦51
祭神譽田別命
相殿

素盞嗚命

市杵島姫命

社格等旧村社
札所等
御朱印不明
御朱印帳
駐車場あり(?)
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「津峯神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「八幡神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第二十三巻 南海道』皇學館大学出版部, 1987
  • 徳島県神社庁教化委員会編『改訂 徳島県神社誌』徳島県神社庁, 2019