幡頭神社(西尾市吉良町宮崎宮前)

幡頭神社。

西尾市の南、吉良町宮崎の蛭子岬の丘の上に鎮座。

式内社 羽豆神社に比定される神社。

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境内

社号標(兼参道標)

 

社名と祭神が彫られた碑

左側に国寶御本殿とありますが、現在は重文なので、明治~昭和初期に建てられたものだと思われます。

 

参道

 

一の鳥居と社号標

 

延喜式官社廿六座之内 羽豆神社

別の面(写っていない側)には幕末の国学者・羽田野敬雄と鈴木重胤の名が見えます。

 

二の鳥居

 

扁額

 

手水舎

 

狛犬

社殿

拝殿

 

扁額

 

国重文の本殿

 

案内板

重要文化財 幡頭神社本殿

大正10年4月30日指定 三間社流造、檜皮葺

幡頭神社は大宝2年(702)の創建と伝えられる式内社で、旧幡豆郡では西尾市の久麻久神社とともに古い由緒をもつ神社である。

本殿は天正8年(1580)の建築で桃山時代の建築様式を伝える。屋根は檜皮葺で大きく反り返った曲線が美しい。丸柱や長押および虹梁などは太く力強い。虹梁は直線的で絵様が小さく、蟇股の内部の彫刻も素朴で全体に堅実な手法がとられた秀作である。

 

県指定文化財

神明社本殿・熊野社本殿

昭和32年1月12日指定

重要文化財の本殿と同時代に築かれたものとみられる。

神明社は本殿の東に位置し三間社見世棚造。熊野社は西に位置し一間社熊野造でいずれも檜皮葺である。幡頭神社本殿と両脇殿の三社が並ぶ姿は、形式を異にしつつも調和が取れており美しい。

境内社等

本殿左に熊野社

 

本殿右に神明社

 

この左右二社は上掲案内板にある通り、県指定文化財です。

 

社殿左手に摂末社の合祭殿?があります

 

石清水八幡宮、金刀比羅宮、津島神社、秋葉神社と並んでいます

 

右端に御神輿がありました

 

竜神社

 

山住社

 

稲荷神社

 

お狐さん

 

神馬舎

 

皇大神宮遥拝所

由緒

社伝抜粋

幡頭神社

大宝二年(七〇二)の創建と伝えられる式内社である。

祭神は東征の勅命を受けた日本武尊の旛頭の役を勤めた建稲種命で、東征の帰路駿河湾で遭難、蛭子岬に漂着した遺骸をこの地に葬ったという。以来この地を旛頭といい、幡豆と書くようになったとも言われる。

本殿は天正八年(一五八〇)に再建されたもので、桃山時代の優れた建築として国の重要文化財に指定されている。また、当社には足利尊氏今川義元が参詣したとも伝えられている。

 

式内 幡頭神社

祭神 建稲種命 大物主命 誉田別尊

由緒

景行天皇の御代日本武尊東夷御征討の際大功をお立てになった建稲種命は帰途海上で御薨去御遺骸この岬に着かれたのをお祭りしたのが本神社で大宝二年文武天皇勅して社殿を建て官社に列せられたと伝へられ延喜式に載り文徳実録に授従五位下とあり大日本史に正一位とあり明治四年郷社に大正十年県社に列せられて古来から由緒高く人々の敬仰厚御社である

本殿 重要文化財 三間社流造り桧皮葺で桃山時代の勝れた建築である

日本武尊の東征に従った建稲種命がその帰途に難破し逝去、当地に漂着した遺体を葬り祀ったのが始まり。

大宝2年(702)に文武天皇の勅により社殿建立、官社に列したとされます。

 

『式内社調査報告』は、当地古代氏族の奉斎する神社が当社で、当社北にある正法寺古墳(位置)はその被葬地ではないかとします。

 

文徳実録 仁寿元年(851)10月乙巳(7日)条に「進参河国…播豆…十一神。並授従五位下」とみえる播豆神、ならびに延喜式神名帳にみえる「三河国播豆郡 羽豆神社」は当社に比定されています。

当社から海を挟んで南東、知多半島の先端に、同名の式内社「尾張国知多郡 羽豆神社」(位置)が鎮座していますが、この二社は密接な関係を有する同性格の神社であるようです。

 

『三河国内神明名帳』にみえる「正一位 羽利大明神」も当社とされます。

同書にみえる166座中、正二位以上は5座しかなく、当社はその1座。

「羽利」は「羽豆」の誤字ともいわれますが、『東三伴氏系図』にも「羽利宮」との記述がみられます。

なお当社北西4km弱のところに、羽利神社という神社が鎮座しています(位置)。2社の関係性は不明。

 

明治5年郷社に、大正10年県社に列格。

 

祭神は建稲種命。

大物主命と誉田別尊を合祀としていますが、明治末に合祀となった八幡宮と琴平社の祭神と思われます。

御朱印

御朱印はあります。

神職非常駐ですが、社務所に人がいればセルフ押印させていただけるようです。

ただ、ネットで見られるものだと日付の部分まで含めた印で、年号が平成になっています。

おそらく令和現在も…?

アクセス

西尾市街地から南下します(道はいろいろあるのでお好きなので)。

吉良吉田駅の1.3kmほど東、吉良温泉入口(位置)を南に入り県道316号へ。

白浜新田交差点(位置)で左折して道なりに行ってもいいし、そのまま316号を進んで温泉街の中(位置)から浜に降りてもいいです。

 

確実な駐車場は、吉良サンライズパーク(位置)の駐車場。

夏季7~18時は有料(830円/日)ですが、それ以外は無料。なので、夏季以外の参拝がおすすめです。

参道下、海水浴場に隣接した駐車場もあるのですが、契約車両以外進入禁止との表示があったので、有料期間以外は駐車不可なのかも。

神社概要

社名幡頭神社(はづ/はずじんじゃ)
通称
旧称羽利大明神
住所愛知県西尾市吉良町宮崎宮前60
祭神建稲種命
合祀

誉田別命

大物主命

社格等

式内社 三河国播豆郡 羽豆神社

日本文徳天皇実録 仁寿元年十月乙巳(七) 播豆神 従五位下

旧県社

札所等
御朱印あり
御朱印帳
駐車場なし
公式Webサイト
備考

参考文献

  • 「幡頭神社」, 『日本歴史地名大系』(データベース「JapanKnowledge」)
  • 「幡頭神社」, 神社本庁教学研究所研究室編『平成「祭」データ(CD-ROM)』全国神社祭祀祭礼総合調査本庁委員会, 1995
  • 愛知県神社庁編『愛知県神社名鑑』愛知県神社庁, 1992
  • 式内社研究会編『式内社調査報告 第九巻 東海道4』皇學館大学出版部, 1988
  • 明治神社誌料編纂所編『府県郷社明治神社誌料 上巻』明治神社誌料編纂所, 1912(国会図書館デジタルコレクション 839コマ